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待合室の写真 2019年2月

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 「治験(ちけん)」とは、日本国内での新しい薬の使用が認可される前に行われる、患者様を対象とした臨床試験のことです。当院でも開院以来7年間で多くの患者様がリウマチや骨粗しょう症の治験に参加されました。その後に認可され今や日常的に使用されている薬もあります。
 患者様にとって継続中の治療が順調に経過している時は問題ありません。しかし薬の効果が不十分となり治療の変更が必要となった場合には時々「治験」のお話をすることがあります。
「治験」に参加する患者様のメリット(良い点)としては、
 ・現在使える薬よりも有効性と安全性が高いと期待される新薬を早く使用できる。
 ・通常の保険診療よりも詳しい検査が受けられる。
 ・治験期間中は院内でのリウマチに関する診療費用の負担がほとんど無い。
逆にデメリット(不利な点)としては、
 ・新薬による未知の副作用が発現する可能性。
 ・「治験」によっては最初の一定期間だけ偽薬(有効成分が何も入らない薬)に当たる可能性。
 ・効果や安全性確認のため通院回数が増え、検査時間が長くなる。
 などがあります。
 「治験」は誰もが参加できるものではありません。それぞれの「治験」で参加できる条件が異なりますが、現在の継続治療による効果が不十分であることが原則です。私は、それらを全て踏まえた上で、当院での通院治療経過から判断してメリットが大きいと思われる患者様に「治験」のお声がけをしています。
 さて長くなってしまいましたが、クリニック待合室の壁写真は、紀州みなべの白梅になりました。皆様とともに暖かな春を迎えたいと思います。

題  名:春の訪れ
撮影場所:和歌山県日高郡 南部梅林
撮影日: 2019/2/16

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