関節リウマチの免疫抑制剤(すべての生物学的製剤、メトレート®、タクロリムス®、ゼルヤンツ®、オルミエント®等)を使用中の患者様に再確認していただきたいこと
・抗リウマチ薬でウイルスに感染する危険性が高まることはありません。発熱・咳・痰などの自覚症状がなければ抗リウマチ薬を継続し、定期通院での血液検査を受けてください。
・感染の危険性は持病のない人と同じです。特に手洗い、うがいを心がけてください。不特定多数の人が密集する場所では素手で触れた薬を内服したり飲食することは避けてください。
・37.5℃以上の発熱があるときには免疫抑制剤(すべての生物学的製剤、メトレート®、タクロリムス®、ゼルヤンツ®、オルミエント®等)をまず中止してください。
以下に2/22日本リウマチ学会が患者様向けに発表した内容を引用します。
Q1:免疫抑制薬や生物学的製剤を使い続けていても大丈夫ですか?
A: 現時点では、免疫抑制薬や生物学的製剤などの免疫抑制治療を受けている方がCOVID-19にかかり易くなるというデータはありません。COVID-19にかかった場合に、重症化の可能性が高くなると報告されているのは、糖尿病、高血圧、心疾患、脳血管疾患です。一方、免疫抑制治療の減量・中止によってリウマチ性疾患が再燃する恐れがあります。また、COVID-19の悪化には肺における過剰な免疫反応が関与している可能性が考えられています。これらのことから、免疫抑制薬、生物学的製剤、抗リウマチ薬、ステロイドは、原則として同じ用量で続けていただき、感染症の症状がある場合は重症になる可能性もありますので、主治医の先生にご相談ください。また、COVID-19をはじめとした感染予防の一般的な留意として、アルコール手指衛生剤を用いた手指消毒、あるいは、石鹸による手洗いをこまめに行うようにしてください。