強み

森田内科・胃腸内科のミッション
地域医療に貢献して、人を幸せにする。)
人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身

高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い内科診療を行う森田内科・胃腸内科のブログです。
このブログでは当院に関心のあるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。

タイトル:強み
梅雨に入り、雨でなんとなくすっきりしない日々です。静かな音楽を聴いたり、本を読んだりして物思いにふけるのに良い時期かと思いますが、如何でしょうか?前回のカンファレンスで“強み”について触れましたが、今回は少し内容を掘り下げてみたいと思います。知の巨匠、P.F.ドラッカーは「何事かを成し遂げるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。できないことによって何かを行うことなど、到底できない。誰でも自らの強みについてはよく分かっている。だが、たいていは間違っている。わかっているのはせいぜい弱みである。それさえ間違っていることが多い。」そして、「強みはある一点によってのみ測られる。それは、成果である。強みはぼんやりとした抽象的なものではなく、成果という具体的なものの中に、その姿を表す。」と、述べています。つまり、ドラッカーの言葉を借りると、私達は自分の強み・弱みすら理解できていない状態で、仲間と仕事をして、その仲間を評価しようとしているということです。例えば、企画力の優れた人が、普通の人をみれば「企画力のない人」、何でも話す開放的な人が普通の人をみれば「閉鎖的な人」と、なります。この視点で仲間を評価すると排他的になり、チームは絶対に上手くまとまりません。良いチームとは多様性を受け入れ、仲間を互いにRespect(尊敬)し合えるチームだそうです。(あたりまえですね?)でも、いきなり根拠もなく仲間をリスペクトすることなんてできません。お互いの“強み”を提供し合い、仕事での成功体験を積むことが唯一の方法です。では、チームにおける自分の強みを知るには、どうすれば良いのでしょうか?
実は、“自分の強み”とは、“仲間の弱み”と思う部分なのです。例えば、もう少し皆がパソコンの操作能力を持つべきだと思う人は、その能力が自分の“強み”になります。チーム内でその能力を存分に発揮し、必要な能力は惜しみなく仲間に与える様にして下さい。与える時に最も大切なことは、相手に100点や80点を望まないこと、60点で合格とすべきとされています。もし、相手に80点を望む人は、“聞いたことの8割を習得する強み”を持つ人なのです。(医療では80点は当たり前という意見もあります。また、もちろん、単純ミスの繰り返しや、意欲低下による理解不足は論外ですが・・・。)
2-6-2の法則というのを知っていますか?集団は2割の上位集団、6割の平均集団、2割の下位集団で構成されているというものです。この法則の最も興味深い点は、2割の下位集団を排除しても、6割の平均集団から新たな2割の下位集団が創出されるということです。つまり、全員が傑出したオールスターチームを創るためには、各自が強みを最大限に伸ばし、弱みは60点から少しずつ引き上げて、まず65点を目指していくしかありません。
あなたが思う仲間の弱点、それこそ、あなたの“強み”なのです!






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