No limit!

森田内科・胃腸内科のミッション
地域医療に貢献して、人を幸せにする。)
人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身

高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い診療を行うクリニック、森田内科・胃腸内科のブログです。
このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。

:No limit!
 皆さん、“ノミ(蚤)”はご存知ですね?体長は1mm前後~9mm位と、非常に小さな虫で、人や動物の血を吸って生きています。羽はありませんが、後ろ足がとても発達していて、体長の約60~100倍の高さ、約100倍の距離の跳躍をすることができます。(人間に例えると、100㎜以上ジャンプする感じです。)そんな跳躍力に優れたノミを、高さ30㎝のガラスケースに入れて、上からガラスの蓋をします。すると、しばらくノミは跳躍の度に天井にぶつかって、床に落ちてしまいますが、何度も繰り返しているうちに、そのノミは30㎝以上飛ばなくなります。そして飛ばなくなったノミは、ガラスの蓋を取って自由に飛べる状況になっても、30㎝以上飛ばなくなってしまいます。ノミは閉じ込められると、自分で限界を設定してしまって、本来の能力を発揮しなくなってしまうのです。人も同じだと言われています。大半の人が、子供の頃からの体験を元に自分像を形成して、勝手に能力の限界を設定して、一生を自分で作り上げた檻の中で暮らしてしまうと、言われています。ところで、自分で限界を設定して、30㎝以上飛べなくなったノミはもう二度と高くは飛べないのでしょうか? いいえ、そうではありません。普通のノミと一緒にすると、飛べなくなったノミも、また元の様に高く跳躍するようになります。仲間の能力に影響を受け、「自分も飛べる!」と、思うのでしょうか?
 100m走での10秒の壁、1968年に破られて以来既に120人以上が、この壁を突破しています。様々な競技において、前人未到の記録は一度破られると、次々に他の選手も追随することが知られています。日本人でも2017年に桐生祥秀選手が10秒の壁を破ると、早々と今年、サニー・ブラウン選手が記録を更新したことは記憶に新しいと思います。
 「もう限界だ…!」と限界を感じた時、実はまだ潜在能力のわずか”40%”しか出せていないと言われています。大抵の人はここで諦め、現状に満足してしまいます。「足るを知る者は富む」と老子が言うように、“満足すること”それ自体は大切なことです。しかし、次の素晴らしいステージへの扉を自分で閉めてしまっているかもしれないのです。老子は言葉には続きがあります。「強めて行なう者は志有り。其の所を失わざる者は久し。」(満ち足りた中でも努力を続けることが志であり、この本質を見失わない者は無事長久に至る。)つまり、「志を成すために、留まらずに努力を続けるべきだ。」と老子は言っているのです。
 可能性がゼロで無ければ、失敗を恐れず冒険を続けることが、幸福の扉を開ける唯一の鍵なのです。幸運の扉の前に立った時、あなたはどうしますか?

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