やさしさ

森田内科・胃腸内科のミッション

地域医療に貢献して、人を幸せにする。)

人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身

 

高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い診療を行うクリニック、森田内科・胃腸内科のブログです。

このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。

 

:やさしさ

秋の到来です。文化の秋と言いますが、春同様、秋は“何か”を始めたり、変えたりする良い機会になると思います。少し長くなった夜に、家族や仲間、そして自分自身について色々と思いを巡らせてみては如何でしょう?ところで最近、医療に携わる者として、ちょっとした”気づき”がありました。以前の「今月の雑感」のなかで、「患者さんは”命がけ”で内視鏡検査を受けに来ているということを私達は常に意識する必要がある。」と述べました。以来、提唱者としてその意識を常に心がけてきましたが、「何か妙なプレッシャー」を感じ、「あまり意識しすぎると仕事が上手くいかない。」と、感じる様になっていました。そんな矢先に内視鏡室でちょっとした貴重な体験をしました。ある患者さんが、久しぶりに胃カメラ受けるということで、非常に緊張されておられました。こちらにもその緊張感がひしひしと伝わる程で、内視鏡室のスタッフ全員でその緊張をほぐすような接遇をしていました。その甲斐あってか、検査は非常にスムーズで、検査終了後に患者さんはにっこりと微笑みかけながら私を見つめました。

厚かましくも「内視鏡とってもお上手ですね!」と、お褒めのお言葉を頂けるのかと思っていると、その患者さんはにこやかに「看護師さん達が本当にやさしくて、とても安心して検査を受けることが出来ました!」と、興奮気味に看護師さん達の接遇を大絶賛されました。その時、以前患者さんの御家族から頂いたお手紙にあった、「母をいつもやさしく診て頂き、本当にありがとうございました。心から感謝いたします。」の一文が頭に浮かびました。私達のちょっとした“やさしさ”が、不安な患者さんを勇気づけ、検査や治療に立ち向かう大きな力になっていることを再確認できたのです。

医学は科学の一分野、知識や技術が大切なことは当然ですが、臨床に携わる私達チームの対象はあくまで“患者さん”という“人”です。対象を客観的な方法で系統的に研究する活動が科学ですから、その対象である患者さんに院内で“いつもどおり”でいてもらうことは、とても大切なことです。その際の最も重要な要素が、我達チームの患者さんに対する“やさしさ”だと思います。では、時間をかけて全ての患者さんに“やさしさ”を提供すればいいのでしょうか?そんなことをすれば待ち時間がいくらあっても足りず、院内はクレームの嵐になるでしょう。厳しく接することが“やあしさ”であることもあります。では、全ての患者さんに“適切なやさしさ”を提供するにはどうすればいいのでしょうか?「医は仁術」と言います。長くなった秋の夜、答えのないこの問いに、自分の答えを見つけてみようと、ふと思いました。






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