日別アーカイブ: 2020年1月28日

スイッチON

森田内科・胃腸内科のミッション
地域医療に貢献して、人を幸せにする。)
人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身

高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い診療を行うクリニック、森田内科・胃腸内科のブログです。
このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。

:スイッチON!
2020年、新年あけましておめでとうございます。東京オリンピックまであと約半年、今年は森田内科にとっても開院10周年の記念すべき年になりますので、皆さんにとっても、森田内科にとっても良い1年にしたいものです。
前回、遺伝子研究の第一人者、村上和雄博士のお話、「すべての人間の遺伝子は99.5%が同じ」で、「人間に能力の差があるとすれば、良い遺伝子を働かせているか、眠らせているかの違い」である。そして、良い遺伝子を目覚めさせる方法として①明るく前向きに考える、②環境を変える、③出会いを大切にする、④感動する、⑤感謝する、⑥世のため人のために生きるという6つの行動、さらに①「高い志を持つこと、喜びを多くの人と共有すること、自分たちの仕事が世の中のためになるという熱い思いや意識を持つこと」、②「自分のどこかには何か大きな可能性があるに違いないと自分を信じる。」という2つの心構えが良い遺伝子を「オン」にする、ということを紹介しました。とても良いお話ですが、6つの行動と2つの心構えが遺伝子スイッチがオンするという科学的根拠にふとした疑問を抱いたので、博士の著書、「生命の暗号 – あなたの遺伝子が目覚める時」(サンマーク出版)を読んでみました。村上博士は筑波大学の名誉教授で、1983年に高血圧の原因酵素の一つ、「ヒト・レニン」の遺伝子解読に世界で始めて成功したという業績で有名な方です。残念ながら、著書の中にはスイッチをオンにする科学的根拠のある方法は述べられておらず、博士の遺伝子研究を通じての人生経験から、6つの行動、2つの心構えが遺伝子スイッチをオンにすると博士自身が考えておられるという、あくまで私的意見であるようでした。しかしながら博士の意見は根も葉もないことではなく、あらゆる成功に関する啓蒙書に書かれている事柄であり、遺伝子研究の第一人者の言葉は信頼に価すると思いました。
良い遺伝子をオンにする科学的で簡単な方法が確立されていない今、博士の提唱する6つの行動、2つの心構えを実践し、自分で確かめてみるという選択肢は如何でしょう?
新年は忙しい幕開けとなっていますが、明るく前向きに仕事をして、良い遺伝子スイッチをオンにして頑張りましょう!
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。