月別アーカイブ: 2020年5月

オンとオフ

森田内科・胃腸内科のミッション
地域医療に貢献して、人を幸せにする。)
人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身

高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い診療を行うクリニック、森田内科・胃腸内科のブログです。
このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。

:オンとオフ

緊急事態宣言が解除され、学校や仕事等が始まり、少しずつ日常に戻りつつあるかと思いますが、皆様は如何お過ごしでしょうか。

私は今年の2月から受付事務職員としてこちらで働かせていただいていますが、やっと環境や業務に慣れてきたところであります。

まだまだ若輩ですが、森田内科・胃腸内科のスタッフ一員として貢献できるように頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。

ところで皆様、読書はお好きですか?

文芸書や実用書、ビジネス書や専門書、または漫画など、たくさん種類がある中で私は特に文芸書や漫画が好きです。

休日は近所の図書館に通い、借りれるだけ借りて家で何時間も読み耽ているくらい、本を読む事が好きです。

自粛期間中は図書館も閉館していたので、ネットで何冊か本を購入したのですが、その中でとても感銘を受けた本に出会えましたので、この場を借りて共有させて頂きたいと思います。
ダウンロード (3)

認知症検査の中の神経心理学検査で一般に使用されている、「長谷川式簡易知能評価スケール」という検査があります。

それを開発したのがこの本の著者であり、認知症医療の第一人者である医師の長谷川和夫さんです。

帯の通り長谷川さんも2年前に認知症を発症されてから緩やかではありますが、確実に症状が進行している事を自覚されているようで、日常で伝言を忘れたり、電車の乗り場がわからなくなったりするそうです。

話を繰り返し話したりもあるそう。

日々進行していく病に焦りや不安を感じるそうですが、でも実際自らも発症したからこそ患者さんに真に向き合える、分かり合えると長谷川さんは言います。

2019年の統計によれば日本人口のうち28.4%が65歳以上の高齢者という割合だそうです。

平成24年の認知症患者数が約460万人、高齢者人口の15%の割合だったものが2025年には5人に1人、20%が認知症になるという推計もあります。

このように誰にでもかかる可能性がある病ですが、身近な方の中にも発症されていたり、疑いがあったり、思い当たる方がいらっしゃるかと思います。

ご本人もですが、サポートされる方も病にどう向き合っていいのかがわからない、どうしたら良いのだろう、と思い悩んでいる方にぜひ読んで頂きたいです。

もちろん発症してなくても、身近な方にいなくても読んで損はないと思います。

何よりもこれを機に認知症についての知識や興味を持っていただければと思います。

長くなってしまいましたが、ちょっとした自己紹介と、私が最近感銘を受けた本についての紹介でした。

まだまだ気は抜けない状況ですので、手洗い等の感染予防をしっかり行うのと、最近暑くなってきたのでこまめな水分補給を心がけていきたいと思います。

皆様も気温の変化や環境の変化で体調を崩さないようにお気をつけください。


大掃除

森田内科・胃腸内科のミッション
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人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身

高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い診療を行うクリニック、森田内科・胃腸内科のブログです。
このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。

→:大掃除

4月25日、森田内科は年2回行われる大掃除の日でした。当院では、トヨタなど多くの一流企業が行動規範として取り入れている、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)を取り入れ、活用してきました。整理整頓された綺麗なクリニックで医療を行うことは、安全性を担保しつつ効率を上げる最善の方法と考えています。
自画自賛をはばからず、率直に言って、当院は凄く綺麗です。間もなく開院10年、1万2千人以上の患者さんを診察して、1万件以上の内視鏡検査をしてきましたが、クリニックに“古さ”や“衰え”を感じるところはありません。これは「環境整備」を担当する指導者の思いと指導力、それに答えるスタッフみんなの”絶え間ない努力”によるものです。大掃除終了後、少しみんなで雑談をしました。その時、「クリニックをこんなに綺麗にしてくれてありがとう!」という思いと、スタッフの皆さんに「この綺麗なクリニックで仕事そしていることに誇りを持って欲しい。」と思いました。
大掃除の時、もう1つ興味深いことがありました。診察室では、1つのモニター、キーボード、マウスで電子カルテと通常用の2台のパソコンを操作しています。以前から配線がごちゃごちゃしていたので、配線の整理をして貰っていた時に、急にモニターの調子がおかしくなってしまいました。2台のパソコンの共有方法は電子カルテ会社から教わったものですが、とても複雑でした。そこで、単なる復旧ではなく、配線方法を一から見直した結果、不必要な回路が組み込まれていることが分かり、整理し直して、今までより更に便利な形で修復させることができました。もし、モニターの不調にならなければ、また配線の見直しをしていなければ、不便なまま使い続けなければならなかったでしょう。「禍転じて福となす。」と言いますが、辛い状況をどう凌ぐかで未来が変わることを改めて実感しました。
「チーム全員がこれからも5Sを守り続け、綺麗なクリニックで力を合わせて知恵を絞れば、コロナの逆境を必ず好転させることができる。」そう強く思えた、学びの多い、開院10年目となる節目の大掃除でした。

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