少人数会議

森田内科・胃腸内科のミッション
地域医療に貢献して、人を幸せにする。)
人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身

高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い診療を行うクリニック、森田内科・胃腸内科のブログです。
このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。

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コロナ禍の3月、通常であれば大掃除後の“繁忙期お疲れ様会”が楽しみな時期ですが、今年は残念ながら‘おあずけ’になりました。みなさんの行動変容とワクチン接種により、コロナが一日も早く収束することを願います。
今回は“少人数会議”について述べます。少人数での会議は相手の気心をつかみ易いため、意見や結論をまとめ易く、今では“会議は少人数”というのが主流になりつつあります。では、小人数会議に“欠点”は無いのでしょうか?一番注意を要する点は、少数の貴重な意見を拾い上げ易い反面、多数決の際の正当性の担保が難しくなると言われています。例えば、一人の正しい意見が少数の間違った意見にかき消されたり、場の空気で結論が変わってしまったりしてしまうことは、少人数会議ではよくあることです。では、小人数会議のメリットを最大限に活かし、デメリットを最小限にするにはどうすればよいのでしょうか?以下にポイントをまとめました。
①会議の目的を明確にする:会議とは自分の意見に他人の客観的な意見を述べて貰ったり、それぞれの案を持ち寄り、より良い第3、第4案を生み出したりする場です。当院の会議では医仁会のミッション、「地域医療に貢献して人を幸せにする。」を果たすには何をすべきかについて話し合います。
②意見のゴールを提示する:提案を実行した場合に得られる結果について、その利点と欠点を、患者さん・仲間とその家族・医仁会の目線で提示する。ゴールは夢のようなものでも構いません。大切なことはそのゴールに相互利益があることです。

③場を中立に保つ:会議に臨む際に大切なことは、「個人的な意見はOK」、「個人的な感情はNG」であるということです。会議は仕事です、「勤務時間中は感情・私情をしっかりとコントロールするのが仕事の鉄則」です。会議で感情的に意見を出すと、その意見に対する有意義な対立意見が出なくなり、会議が間違った方向に進んでしまいます。また、会議では個人的な主義主張をたたかわすのは御法度です。
④対立意見はソフトに論理的に述べる:人間は感情の動物です。真っ向から対立すると、敵対心や恨みを残してしまいます。対立意見を述べる場合は、出席者が納得できる理由を添えてソフトに述べて下さい。また、対立意見を「懸念」や「質問」の形で切り出すのも良い手法とされています。例えば、「その提案に従うと、○○のリスクについて考慮する必要があると思います。」、「そのアイデアどおりにすると、○○という結果になると思いますが大丈夫でしょうか?」などです。会議の目的は対立意見を論破することではなく、相互利益です。利害が相反する相手との会議でない限り、対立意見の先に素晴らしい相互利益の答えがあるはずです。
⑤結果を受け入れる:会議で決まったことはみんなで協力して実行し、その結果についても受け入れましょう。良い種をまき、正しく育てれば、必ず綺麗な花が咲くはずです。人のものを奪わない限り、何人たりとも自分で蒔いて育てたものしか、手に入れることはできません。
①~⑤を実行して有意義な会議を行い、協力して素晴らしい成果を手に入れたいものです。

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