ミケランジェロ

森田内科・胃腸内科のミッション
地域医療に貢献して、人を幸せにする。)
人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身
高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い診療を行うクリニック、森田内科・胃腸内科のブログです。
このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。
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「Love the life you live. Live the life you love.(自分の生きる人生を愛せ。自分の愛する人生を生きろ。)」これはレゲエの神様でジャマイカのレジェンド、ボブ・マーリーが残した言葉です。一言でいえば「自分らしく生きろ。」ということになるのでしょうか?「自分らしく生きる。」、簡単な様で難しいテーマだと思います。あなたは自分らしく生きていますか? 「自分らしく生きる」ためには、まず自分を正しく知る必要があります。あなたは自分自身を正しく理解していますか? 人から指摘されて初めて、自分の長所や短所を知ることはよくあります。自分を客観視することは難しく、自分のことを正しく理解している人はほとんどいません。ではどうすれば「自分らしさ」を見つける事が出来るのでしょうか? そのヒントは意外にも美術の世界に隠されていました。
旧約聖書に出てくるダビデ(David)、名前くらいは聞いたことがある人が多いと思います。古代イスラエル2代目の王様で、ペリシテ人との戦いで、敵軍最強の戦士「ゴリアテ」を、投石器を用いて石で打ち当てて倒したことで有名です。その姿を高さ約5mの大理石に彫刻したものが、かの有名なミケランジェロの「ダビデ像」で、イタリアのフィレンツェにあるアカデミア美術館に収蔵されています。このダビデ像、人間の力強さや美しさの象徴とされ、ルネサンス期の最も卓越した作品の一つと言われています。ミケランジェロがダビデ像を彫刻した時、当然ダビデはもうこの世にはいません。ダビデ像完成後、当時のローマ教皇がその作品の素晴らしさに感動し、ミケランジェロにどうやってこのダビデ像を形作ったのかと聞いたところ、ミケランジェロは「ダビデらしくないものを全て排除したら、この形になった。」と答えたと言われています。
「自分らしさ」という答えのないものに答えを求める時。「理想の自分」が見つからなくても、「自分らしくないもの」を徹底的に排除すれば、そこに「本当の自分らしさ」が見つかるかもしれません。そして、「自分らしく働く、理想の自分の働く姿」は、「自分らしくない働き方」を止めることで、簡単に手に入るのかもしれません。是非一度、「自分らしくない生き方」、「自分らしくない働き方」について、考えてみて下さい。





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