銀の輝き

森田内科・胃腸内科のミッション
地域医療に貢献して、人を幸せにする。)
人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身
高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い診療を行うクリニック、森田内科・胃腸内科のブログです。
このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。
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桜も散り、日差しが少しずつ夏に向かう季節です。コロナの感染状況は第6波が下げ止まってはいますが、医療提供体制に余力がではじめています。注意は必要ですが日常生活を取り戻しつつある今日この頃ですが、皆様は如何でしょうか?ところで先日、校医をさせて頂いている中学校の校長先生が辞令を届けに来られました。校長先生は開口一番、「きれいなクリニックですね~。」と言われました。私が、「もう開院から今年の12月で12年になります。」と答えたところ、10年以上も経っている様には見えないと、驚かれていました。
当院では、開院当初から看護師長さんを中心に、院内清掃に力を入れてきました。様々な一流企業で用いられている5S活動(1S.整理、2S.整頓、3S清掃。4S清潔、5Sしつけ)を導入して、働き易い職場環境の構築にチーム全員で熱心に取り組んできました。校長先生にお褒めの言葉を頂いた時、チーム全員の毎日の積み重ねの成果が形になったと、皆さんへの感謝とともに、本当に嬉しく、また誇らしい気持ちになりました。
話は変わりますが、銀製品、特に器などを長く大切に使っていると、銀と空気中の硫化水素が反応して、自然と表面に硫化銀の黒い膜が出来ます。これにより銀本来の輝きとは異なる、くすんだ渋い光沢が現れます。本物を大切に長く使い込むことでしか手に入らない、深い味わいが生まれます。これを”燻(いぶ)し銀”といいます。
“燻し銀”はその成り立ちと、“くすんだ渋い光沢”の下に銀の輝きを秘めていることから、一見華やかさに欠けるが、その内には経験に裏打ちされた確かな実力を秘めている人の例えとされています。
地域医療に貢献し続けてまもなく12年、地道な精進によりクリニックに築10年以上の経年劣化に勝る燻し銀の風合いが出てきたのではないかと、心から喜んでいます。そして、クリニックだけではなく、中で働く我々も、この燻し銀の風合いを身に付けることができる様、更なる精進を重ねていきたいと思います。





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