妙!

森田内科・胃腸内科のミッション
地域医療に貢献して、人を幸せにする。)
人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身

 

高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い診療を行うクリニック、森田内科・胃腸内科のブログです。
このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。
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 「人生は選択の連続である」。これはシェイクスピアが言ったとされる名言の一つですが、「過去の選択の結果が今の自分であり、現在の選択の結果が未来の自分を決める」、これは誰もが理解できる自明の理です。つまり、幸福になろうと思えば、正しい選択を続ければいいわけです。では、私達人間は1日にどれ程の決断をしているのでしょうか? 様々な報告がありますが、食事の内容、衣服から話し方など、私達人間は細かいことも含めると、実に1日約3万回の選択をしていると言われています。入ってくる情報を整理して、比較検討を行い、決断を下すというプロセスを1日3万回も行っているのです。このため、朝から時間が経つにつれ、“決断疲れ”を来たし、次第に衝動的な決断を行うことが多くなりパフォーマンスが低下することが知られています。ではこの“決断疲れ”を回避し、パフォーマンスを維持するためにはどうすればよいのでしょうか?
  最も効果的な方法はルールを作り、習慣化することによって選択・決断の回数を減らすことだとされています。例えば、朝はパンと牛乳、金曜日のランチはカレーなどと決めておくとメニューで悩む回数が減ります。また、極端な話ですが、アップルの創始者スティーブ・ジョブズ、フェイスブックの創始者マイク・ザッカーバーグなどがいつも同じような服装をしているのは、服装を選択する機会を無くすためだといわれています。この方法は組織についても有効で、共通のミッションという価値観を持ち、カンファレンスで話し合い、仕事をルール化することによって、仕事を効率良く安全に行うことが出来る様になります。ところが組織の場合、小回りが利かないため、ルールに縛られすぎては、個々の問題への対応が上手くいかない場合が起こります。
 「運用の妙は一心に存す」という故事成語があります。その意味は、規則は必要不可欠なものですが、ただそれを守るだけでは、あまり役に立たない。規則が上手くその役割と機能を発揮するかどうかは、それを活用する人の臨機応変の心一つにあるということです。規則の本質はミッションを効率よく安全に遂行することにあります。そのことを忘れずにルール守り、ルールが上手くかみ合わない事例にはそのルールの本質を理解して、ミッションに立ち返り、”例外”に対して正しく臨機応変にルールを活用していきましょう!