森田内科・胃腸内科のミッション
地域医療に貢献して、人を幸せにする。)
人:患者さん、チームの仲間、大切な家族と自分自身
高槻市城南町にある、胃カメラ・大腸カメラから一般内科まで幅広い診療を行うクリニック、森田内科・胃腸内科のブログです。
このブログでは当院に関心あるすべての方に、当院とここで働くスタッフの“今”を知って頂くために、日々思うことを医療にこだわらず“そこはかとなく”綴ったものです。
今月の雑感:ニューオータニ
8月も下旬となり、台風の来襲とともに秋の訪れを感じる季節となりました。今秋から我が国初となる、一部公費負担のコロナワクチン接種が始まります。今年の冬は どんな発熱外来になるのか、想像もつきませんが、そろそろ繁忙期を意識して準備するべき時期に来ています。繁忙期をスムーズに乗り切れる様、各グループで話し合いを始めて下さい。ところで、久しぶりに東京の研究会に出席する機会を得、ホテルニューオータニに宿泊してきました。
十数年前、まだ大学病院に勤務していた頃、帝国ホテル、ホテルオークラ、ホテルニューオータニが日本のホテル御三家と言われ、消化器関係の学会が時々開催されていたので、ニューオータニにはちょくちょく行っていました。当時は高そうなスーツに身を包んだ日本のビジネスマンや国内観光客が中心で、パラパラと海外の方々がビジネスや観光で訪れているといった印象でした。ところが今回は外国の方々がほとんどで、日本人はまばら、英語が飛び交い、まるで外国のホテルに居るようで、少し肩身の狭い思いをしました。昨今の円安、経済力の低下に伴い、日本の高級ホテルでは日本人は働くだけで、利用しているのは主に外国人という話を聞いたことがありますが、正にそれを実感する有様でした。一昔前、1ドルが100円程度の時、日本人が東南アジアのリゾートに宿泊して、現地の方々は経済力が弱くて宿泊できず、ホテルで働くだけということの逆転現象が、今の日本で起きていることを痛感しました。更に、現在東京や各地のリゾートでは外資系ホテルが進出して、そこで日本人が低賃金で働き、本来日本に落ちるはずのインバウンドの外貨が国外に流出するという現象が起きています。インフレ、円安で青息吐息の日本経済、特にインフレは輸入原材料費の高騰による外的要因が主な原因で、当分この状態は続くと言われています。医療は価格が厚労省により定められているため、インフレに対する対応が取りにくく、苦しい状況が続くと考えられますが、職員一同知恵を絞ってこの難局を乗り切っていきたいと考えています。