月別アーカイブ: 2012年2月

ちょっと一息 ♪

最近、といってももう数ヶ月前からですが、当院待合にはハーブティーが置いてあります。

もちろんフリードリンクです。

よく来院される方はお気づきだと思いますが、何種類かの中からその日のスタッフが自分の好みで選んで入れています。

数種類のハーブが混合されていて、はちみつで甘さを少し足してあるので、非常に飲みやすくなっています。

 

こどもが病気の時は少し気持ちの余裕をなくしてしまうことが多いと思います。

待ち時間が長いとそれもやっぱりいらいらしてしまいますね。みんな同じです。

 

そんな時には待合でハーブティーを少し飲んでみてください。

熱いですから、まずは冷ましながら香りを楽しんでください。

そのあとやけどをしないようにいそがずに飲んでくださいね。やけどをするとおそらくイライラに拍車がかかります。

 

少しでも気持ちが和らげばいいなぁと思って導入しました。

みなさんの感想はいかがですか?

お母さん方のちょっとした楽しみになってくれたら嬉しいです。

 

ただし、はちみつ入りですから1歳以下の乳児には与えないように気をつけてください。

あと、嘔吐で受診されるこどもたちにあげるのも、もちろん控えてくださいね。

 


医学博士

つい先日、医学博士号をいただきました。

今6歳の息子が生まれた直後に研究をはじめたので、子育てのための途中休憩はありましたが、それは長い道のりでした。

クリニックの定休日にあてている毎週火曜日に、今も大学病院に行っていますが、そこでずっと川崎病の研究を続けています。そのテーマで博士号をいただきました。

 

ところで、川崎病って何? と、ときどき言われます。

公害ですか?ときかれることもあります。

この病気は川崎市でかかる病気ではなくて、川崎富作先生が発見された病気です。約50年前に報告されていますが、いまだに原因もはっきりつきとめられていません。でも年間1万人の患者さんが出ていることや心臓に後遺症を残すことがあって、こどもの病気としては要注意のものです。

なぜ研究テーマを川崎病にしたのか。

これはたまにあきれられますが、研修医の時にはじめて参加した川崎病学会で、白髪のステキな川崎富作先生にお会いして握手していただいたことがきっかけです。川崎先生のファンになった、という単純なはなしです。

でも、川崎病はまだまだわかっていないことが多くて非常に奥が深く、研究していてなんとなくハマってしまいました。その結果、博士号までいただいちゃいました。

 

人生、わからないものですね。

ちょっとしたきっかけでなにかがかわったり、はじまったり、するんですね。

 

ところで先週、国際川崎病学会が京都で開催されました。

相変わらずステキな川崎先生(御歳88におなりです)にお会いして、また握手をしていただきました。

「この握手が始まりであった」事をお伝えしたかったのですが、なんとなく胸がいっぱいになって何も言葉にならず、握手のお礼をいうことしかできませんでした。

お伝えできるまでは絶対にご健在でいらっしゃってくださいね・・・と祈るような気持ちで京都から帰ってきました。