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2007年 「ドクターインタビュー」 – 八杉クリニック 医師 八杉 誠 先生(第3回)

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医療機関検索サイトNo.1を目指して正式運用を開始しましたDDまっぷ。

記念すべきその第一号医療機関としてご登録頂きました八杉クリニックの八杉 院長に、ご自身の事や現在の医療などについて、いろいろ興味深いお話を伺うことができました。

ここでは、その内容を3回のシリーズとしてご紹介します。

第3回のテーマは「患者さんとの信頼関係」についてです。


お互いを信頼することから

患者さんとの信頼関係の構築など、診察時に気をつけていることはありますか?

お互いを信頼することから

医者と患者さんの関係でも、話し方や態度にせよ、お互いに礼を尽くすという事が重要だと思います。

私自身、服装等の身だしなみについても気を配り、少しでも患者さんに信頼してもらえるように努めています。

そして、診察時のコミュニケーションを円滑・効率的に進めるためにも、患者さんには医者に話すことを事前にまとめておいて頂けると助かります。

長年患っているような病気ならば、診察する上での最低限必要な情報として、病状・治療の経過など診断のメモがあると貴重な情報になります。

ただし、医者は、まず始めは患者さんの言葉も含めて全体を疑うことから入らなければなりません。

例えば、腹痛を訴える患者さんがいても、単純にお腹だけを診てはいけません。実際に「お腹が痛い」と言う患者さんを診たところ心筋梗塞だった…というような例は多くありました。

また、いきなり「風邪なんですが…」と言ってこられる患者さんもいらっしゃいますが、風邪かどうかは総合的にみて医者が判断しなければなりません。

最近よく言われるかかりつけ医(地域医療)という観点からは、患者さん個人だけではなく、その家族の健康状態も考える、すなわち、ファミリー単位で健康を捉えたりする事が家庭医として重要だと思います。

普段、道ですれ違っても、その人の顔色を見たり、診療所のなかだけでなく、日常のご近所付き合いからも住民の皆さんの健康を考えたりしています。


ファーストオピニオンをしっかり理解することから

セカンドオピニオンについて、どう思われますか?

ファーストオピニオンをしっかり理解することから

セカンドオピニオン自体は良い事だと思いますが、良い治療をするためにも、その前提としてファーストオピニオンをしっかりと理解しなければならないと思います。

主治医からしっかり説明を受けて理解しておく事が非常に大事です。

そして、できれば病状紹介の書類、少なくとも検査データや薬の名前くらいはきちんと準備して下さい。

私は、患者さんがいつでも他の病院に行けるように、検査結果のコピーを必ず患者さんにお渡しするようにしています。

また、今は薬を出す時にその薬の情報を一緒に渡すことになっていますが、そういう情報も患者さん自身がしっかり読んで頂き、自分に関する情報を整理しておく事が大事です。

ドクターショッピングのようにいろんな病院を渡り歩き、「ついでに」程度の感覚でセカンドオピニオンを聞くのは、医者との信頼関係構築という意味でも良い治療が期待できないと思います。


お話を伺った先生:八杉 誠 先生(八杉クリニック・大阪市北区


  • 1975年神戸大学医学部卒業。同大学病院小児科入局。
  • 1983年に大阪市北区で内科・小児科・外科を開業。
  • 開業と同時にK1の母体「正道会」に入門。現在昼間コースで指導している。
  • 「見せる空手」より「自らを見つめる空手」、「人に勝つ空手」より「自分に勝つ空手」をモットーに週2回道場に通い続ける。
  • 正道会館総本部指導員、K1、空手、柔術等各種格闘技のリングドクターの経験豊富。現、正道会専属のコミッションドクター。
  • 英検1級の語学力で、外国人医療も広く受け入れている。
  • 日本臨床内科医会認定医、日医認定産業医、日医認定スポーツ医
  • 元大阪府保険医協会副理事長、元大阪府保険医協会税務経営部部長

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