カテゴリー別アーカイブ: 泌尿器科の豆知識

6/29 泌尿器科・・・③前立腺

泌尿器科の扱う臓器を紹介いたします。

 

本日は前立腺 前立腺と聞いてその場所とその役割を正しく理解しておられる方は一般ではすくないのではないかと思います。

前立腺は膀胱の下にあって、尿道を取り囲むようにして存在する男性にだけにある臓器です。

精液の一部である前立腺液をつくる役割をしています。

また、筋肉の収縮により排尿を調節しています 。

この前立腺が加齢により前立腺は少しずつ大きくなっていき、尿の通り道をふさいでしまったり、膀胱を圧迫したりすることによって起こるさまざまな尿のトラブルを起こすのが前立腺肥大症です。

50歳を越えると以下のような排尿トラブルを訴えるかたが増えてきます。これらの多くが前立腺が肥大することによる障害であります。

・夜間のおしっこの回数が多い。

・おしっこに勢いがない。

・おしっこがしたくなると我慢できない。

・おしっこをするのに時間がかかる

・キレが悪い

治療は内服薬の服用で対処できることが多いです。

内服薬での治療が不十分の場合は内視鏡的な手術が必要であると勧める場合もあり、程度、状態によって、その方に適した治療法を選択いたします。

その他に前立腺癌・前立腺炎などが前立腺の主な病気です。

それらについてはまたの機会に


5/26 泌尿器科・・・②結石

今回は腎結石・尿管結石を紹介いたします。一部ホームページ参照しております。

結石が引き起こす症状の特徴は、突然起こる腰の痛みや下っ腹の激痛です。腎臓ででき
た石が、尿のとおり道である尿管につまったりすることによって、このような症状を引
き起こします。
痛みはかなりの激痛です。若い方で背部の痛み・片側の下腹部痛で、しかも血尿がある
という症状で救急車ではこばれてくることも稀ではありません。

診断は尿検査、超音波検査、レントゲン検査、CTなどで行います。

治療は、結石の位置と大きさなどによって選択します。

小さな石の場合は自然に排石するのを待ちます。排石する間は痛み止めを使いながら経
過をみます。

ある程度大きな石は破砕もしくは摘出する必要があります。

破砕の方法としては体外衝撃波(ESWL)を用いて破砕する方法、尿管内視鏡で直接
破砕する方法などがありますが、これは石の大きさ、位置、患者さんの状態・合併症な
どを総合的に判断して決定します。


腎結石ができる主な原因は食生活と言われています。腎臓にできる石はほとんどがシュ
ウ酸カルシウムというものなので、シュウ酸を多く含む食物を摂取することによって、
結石ができやすくなると言われています。

ホウレンソウは特にシュウ酸を多く含むと言われています。ただシュウ酸はその他多く
の食品に含まれているのでなかなか制限できません。

かわりにカルシウムを同時に摂取しましょう(ホウレンソウ+かつおぶし、コーヒー・
紅茶+低脂肪ミルクなど)。カルシウムは腸管内で食事由来のシュウ酸と結合するため
、腸でのシュウ酸の吸収を抑制することができ、結石再発の予防になります。

また、脂肪を多量に摂取すると、吸収されずに腸管内に残った脂肪酸がカルシウムと結
合します。このためシュウ酸と結合すべきカルシウムが減少し、腸から吸収されるシュ
ウ酸が増加し、結石ができやすくなります。塩分・糖分は尿へのカルシウム排泄を増加
させるので控えることをお勧めします。


腎結石、尿管結石の予防法 まとめ
【1】水分の摂取を多めに(1日2Lがめやす)
【2】カルシウムを多めに摂取する(低脂肪・無脂肪牛乳、乳製品)
【3】脂肪の多量摂取を控える(動物性脂肪)
【4】塩分・糖分を過剰摂取を控える
【5】規則正しい生活を心がけ、バランスのよい食事を
 


5/25 泌尿器科・・・①膀胱内視鏡

今回は膀胱の内視鏡について簡単にご紹介します。

膀胱内視鏡はその名のとうり、膀胱の中をのぞく内視鏡です。

どこからいれていくかというと、まさにおしっこをする尿道です。

主な目的は膀胱内部の観察、血尿や排尿障害の原因検索のために行います。

診断する病気は膀胱腫瘍、膀胱結石、出血性膀胱炎、腎・尿管からの出血・前立腺から
の出血、前立腺肥大症などなどです。

イメージ的にかなり抵抗のある検査ですし、いきなりやる検査ではないですが、画像も
クリアーでかなり有用な検査で、必要な方にはすすめております。

胃カメラの膀胱版と思っていただいたらいいでしょう。

もちろん男性にも、女性にも行います。

膀胱鏡.JPG