Vol.10 インフルエンザからご家族を守るためにー第1回:「2024/2025年のインフルエンザ、どうなってるの?」

こんにちは。うにし小児科です。
寒さが本格化し、インフルエンザの流行が全国で広がっています。今回は、 今流行しているインフルエンザの最新情報や予防法 を3回に分けて詳しくお届けします!ぜひご家族の健康管理にお役立てください。
第1回:最新情報を徹底解説!今年流行中のインフルエンザウイルスの特徴

全国的にインフルエンザが流行しており、 当院での「BioFire® SpotFire®システム」を用いたPCR検査でも特にA(H1N1)pdm09株多く検出されています。今回は、最新の流行状況やウイルスの特徴についてわかりやすくお伝えします。

東京都では、12月23日から29日の1週間で、1医療機関あたりの患者数が56.52人と増加し、流行がさらに拡大しています。 また、長崎県でも3週連続で警報レベルに達しており、感染力の強いA/H1pdm09型ウイルスが検出されています。

1)A(H1N1)pdm09株とは?

このウイルス株は2009年に新型インフルエンザとして話題になりました。「H1N1」という名前は、ウイルスの表面にあるタンパク質(ヘマグルチニンとノイラミニダーゼ)の型を表しています。

A(H1N1)pdm09は若年層にも広がりやすく、高熱や重い倦怠感を伴うことが特徴です。また、適切な対応をしないと脳症などの重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

2)今、どのように対策をすべきか?

ワクチン接種:インフルエンザワクチンは、接種後約2週間で効果が現れ、約5か月間持続するとされています。 特に受験生や高齢者、基礎疾患をお持ちの方は、インフルエンザに感染すると重症化するリスクが高まります。ワクチン接種は、発症予防だけでなく、重症化や合併症のリスクを軽減する効果もあります。 当院では、1月中もインフルエンザワクチンの接種体制を整えております。受験シーズンを控え、ご心配な方はぜひご相談ください。 ワクチン接種で、大切な時期を健康に過ごしましょう。

感染対策の徹底:手洗い、マスクの着用、十分な休養と栄養補給で免疫力を高めましょう。