流行時期は一般的に12〜3月頃です。
予防接種後、免疫が得られるのに約2週間かかります。効果は約5ヶ月間持続するとされています。
流行時期と効果の持続期間を考えると、予防接種は11月から遅くとも12月上旬までにされることをお勧めします。
一般的には手洗い、うがい、マスクですが、実は、インフルエンザの予防という観点においては限定的な効果しかありません。
予防の基本は、インフルエンザが流行する前に予防接種を受けることです。
予防効果は年によって違い、概ね30〜60%と完全に予防できるものではありませんが、他にこれほど効果のある予防法はありません。また、日ごろからバランスの良い食事と十分な休養・睡眠をとり、規則正しい生活を送り、体力や抵抗力を高める事も重要です。そして、流行時期には不急の外出は控え、人混みを避けるようにしましょう。
基本的に接種可能であり推奨されますが、妊娠中の方は一度かかりつけの産婦人科でご相談されるのが望ましいでしょう。
一般的に副反応は頻度、程度ともに軽微であり、安全性の高いワクチンです。接種部の発赤、痛み、腫脹などがありますが、通常2~3日で消失します。ごく稀に発熱、関節痛、発疹などがみられることもありますが、これらも2~3日で消失します。
当日は普段通りの日常生活を送って頂いて構いませんが、激しい運動や飲酒は控えるようにして下さい。
お風呂に入って頂いても構いませんが、接種部を強くこすったりしないようにして下さい。
通常の風邪と比較して高熱、筋肉痛、倦怠感が目立ち、重篤感があります。流行時期に38℃以上の発熱、咳、筋肉痛などの症状は強くインフルエンザを疑います。早めに医療機関を受診しましょう。その際に感染拡大防止のため、出来るだけマスクを着用して受診してください。
発症後48時間以内に抗インフルエンザ薬による治療を行えば、発熱など症状の期間が短縮されます。
安静にして睡眠を十分にとること、高熱によって脱水症状にならないよう、しっかりと水分補給をすることです。また、インフルエンザの発熱は通常3日程度で解熱傾向となりますので、それ以上高熱が続く場合は、肺炎など合併症の可能性を考慮する必要があります。
学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで」が出席停止期間となっています。
職場復帰については決まった法律はありませんが、感染拡大防止の観点から自宅安静が推奨されます。それぞれの職場の方針とかかりつけ医の指示に従ってください。
一般的には上記の学校保健安全法に準ずることが多いです。
――――――本日はありがとうございました。
お話を伺った先生:西村クリニック 西村 将洋 先生
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