新型コロナウイルス後遺症と症状について、八杉クリニックの院長、八杉 誠 先生にお話しを伺いました。
コロナ禍3年目を迎え、いまだに後遺症に悩まされている方が多くいらっしゃいます。八杉クリニックの感染症後遺症外来にもそのような患者さんが日々来院されていることと思います。
症状としては、倦怠感を訴えられる患者さんが多いですね。そのほかには、不眠、食欲不振、頭痛、めまいが多いです。
まずは血中の酸素濃度を測定します。血液検査・心電図・レントゲン検査を行います。これらの検査で、異常がすぐに見つかることがあります。
例えば、肝臓の数値が悪かったり、肺に異常が見られたりします。その場合は、当クリニックで治療を行っていきます。検査結果に異常が見つからない場合でも、不眠や食欲不振などの症状があれば、対応する薬を処方しています。
当クリニックで行っている検査結果からも異状が認められず、処方をしても一向に症状が改善されない場合は、心療内科へご紹介しています。
当クリニックでは、コロナ禍当初から後遺症に苦しむ患者さんのために「後遺症外来」を行っています。デルタ株が主流の時は、感染している間の症状もかなりきつかったですから、あれだけ高熱や呼吸不全を起こすと心臓や腎臓、肺などに障害が残りますので、陰性に変わっても当然後遺症として症状が長引きます。オミクロン株に感染した方には、熱や咳の症状が無くても、少し喉が痛いから検査してみると陽性だったというケースが多くありました。
感染している時の症状が軽いので、後遺症を訴える方も当然少なくなります。特に、オミクロン株に変わってからは味覚・嗅覚障害がほとんど無くなりました。
デルタ株の時の後遺症の多くは倦怠感や息苦しさだったのですが、オミクロン株の時は感染時に肺への影響が少なかったのか息苦しさを訴える方はほとんどいなくなりました。人数もオミクロン株が主流に変わってからは、後遺症の患者さんは減ってきています。
お話を伺った先生:八杉 誠 先生(八杉クリニック・大阪市北区)
【プロフィール】
1949年4月11日生。
1975年神戸大学医学部卒業。同大学病院小児科入局。
その後、大阪警察病院を経て日聖病院副院長・泉陽病院副院長を歴任後、1983年八杉クリニックを設立。その間臨床内科認定医・専門医を取得。
小児科のみならず内科・外科など広範囲に渡って医療をこなす。
また2007年には長年の医療業績が認められ、大阪府内科医会から優良医師にだけ与えられる「推薦医」の称号が授与され、府民に対し栄誉ある推薦を受ける。
https://yasugi-clinic.com/
https://www.ddmap.jp/0663530505
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