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夏に起こりやすい胃腸トラブル | 夏病特集 2021

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夏に起こりやすい胃腸トラブル

皮膚病

暑くなると食品が傷みやすくなります。飲食店での食中毒は例年ニュースで取り上げられますが、実は家庭での食中毒もよく起こります。家庭での食中毒は症状が軽く、家族全員に症状が出なかったりする場合もありますが、高温多湿となる夏季(6月~8月)は食中毒の起こりやすい時期で細菌が原因となる食中毒が多く発生します。

食中毒の症状とは

食中毒の多くは、食品が原因で起こります。食事後に突然 腹痛、下痢、嘔吐、発熱、下痢便に潜血が混じる重い症状など様々で、状態に応じて数日から1~2週間続きます。頻回な下痢の場合、口が渇いて尿量が減り、脱水状態を起こす場合もあります。
小児や高齢者の場合は脱水が進んで深刻な状態へ進行する場合があります。
(細菌によっては、下痢止めの薬で腸内に菌を停滞させてしまうことで症状が重症化する場合があります。自己判断で市販の薬を服用しないよう気を付けてください)

病院の受診が必要な目安

水分が取れない、激しい嘔吐、下痢(1日10回以上など)、続く腹痛、赤い便(血便)、高熱、体の強いだるさ、息苦しい時などの場合は、すぐに医療機関を受診して下さい。

代表的な細菌やウイルス

O-157(腸管出血性大腸菌)、病原性大腸菌
食肉などに付着し、生肉を食べたり、加熱不十分な肉を食べたりすることによって食中毒を発症します。乳幼児や高齢者などは重症化し、死に至る場合もあります。
カンピロバクター
鶏肉、生水、牛乳、野菜など様々な感染源があり、不十分な加熱、菌が付着したままで摂取することによって、食中毒を発症します。乾燥、加熱に弱いのが特徴です。
サルモネラ
鶏卵、生卵、鶏肉が強く疑われています。生卵はなるべく新鮮なもの、卵や肉は、十分に加熱(75度 1分以上)することも効果的です。菌が付着した食べ物を食べてから半日~2日後ぐらいで、激しい胃腸炎、吐き気、おう吐、腹痛、下痢などの症状が現れます。
ウエルシュ菌
カレー、煮魚、麺のつけ汁、野菜煮付けなどの煮込み料理が原因食品となることが多く、対策としては、加熱調理した食品の冷却は速やかに行い、室温で長時間放置しないことです。
セレウス菌
土がつきやすい穀類や豆類、香辛料などが主な感染源となり、チャーハンやスパゲティ、スープなどが原因食品となっています。セレウス菌は熱に強く、加熱による殺菌が難しいのが特徴です。作り置きしない、保存は短期間にしましょう。
黄色ブドウ球菌
弁当、握り飯、生和菓子、生ハム、牛乳、クリームなどが代表ですが ブドウ球菌は自然界に広く分布し、人の皮膚やのどにもいます。調理する人の手や指に傷があったり、傷口が化膿したりしている場合は、食品を汚染する確率が高くなります。
腸炎ビブリオ
魚介類(刺身、寿司など)真水でよく洗う、冷蔵庫にすぐに保存、取り扱った調理器具の洗浄が予防になります。

以前は、発生が少なかった冬季にも、低温や乾燥した環境中で長く生存するウイルスが原因の食中毒も近年かなり増加しています。その代表的なものがノロウイルスです。

ノロウイルス
ノロウイルスに汚染された二枚貝(ハマグリ、カキ)などの食品を十分加熱しないまま食べたり、ノロウイルスに汚染された井戸水などを飲んだりして感染します、また、ノロウイルスに感染した人の唾液、おう吐物、便などを介して、感染力は強く二次感染するケースもあります。冬場(11月~2月)に多くみられ、近年増加傾向にあります。

つけない

調理前や生肉・魚を扱う前後、他の食品を扱う時には都度手を洗い、調理器具も洗います。特に生の肉や魚で使用した調理器具を生で食べる料理に使わない様にしましょう。
食材の保管にもコツがあります。食材ごとに密閉容器に入れる、ラップをかける等分けて保管すると他の食材から細菌が付着することを防げます。

増やさない

細菌の多くは10℃以下では増殖がゆっくりになり、-15℃以下では増殖が止まります。逆に高温多湿な環境では増殖が活発になりますので低温で保存することが重要です。肉や魚などの生鮮食品やお総菜などは、新鮮なものを購入後、できるだけ早く冷蔵庫(10℃以下)冷凍庫(-15℃以下)に入れましょう。なお、冷蔵庫に入れても、細菌はゆっくりと増殖しますので、冷蔵庫を過信せず、早めに使い切りましょう。

殺菌する

ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅します。肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安全です。特に肉料理は中心までの加熱が大事です。中心部が75℃で1分以上加熱することが1つの目安です。
ふきんやまな板、包丁などの調理器具、使った食器など、使用後はすぐに洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけて殺菌しましょう。漂白する、台所用殺菌剤の使用も効果的です。

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