発熱外来とか予約とか...

再度になりますが、当院の方針を説明しておきたいなあと思います。
☆まずは予約制について
当院も当初は順番制でした。直接来院していただき、順番の整理券を取っていただいた上で御自分の番号が近づいてきたら院内でお待ちいただくというのが基本となっているものでした。
ただ、このやり方ですと、朝の1時間ほどでどう考えても夕方になるなあとか、既に1日で診られる患者さんの上限数に達してしまったりすることが頻発しました。
だって、簡単な掛け算ですから...あくまで平均値としてですが、お一人を3分(これでは、短いと思っていますが)で診察するとすると1時間に20人が限界となります。また、そんなに上手く想定した平均値では推移しないのです。
ずーっと通っておられる患者さんでしたら、お薬メインで診察時間も短い場合もありますが、初診の患者さんで症状によってはかなり詳しく診察する必要が出るのは当然です。
なかなか順番が来ないと、一体、いつ頃診察時間が来るのか?というお問い合わせが多くなりますが、それに関してなかなか正しい情報をお返事することが難しいのはご理解いただけるかと思います。
そのような中、当院は時間帯予約制へ移行することとしました。これは、30分とか1時間の間にどの程度の患者さんを診ることができるのか?という考えを基本にしています。
こう書くと、それでは順番制と同じではないか?という話も出ますが、予約時に初診/再診とか花粉症かも?とか区別しながら予約していただくことでシステムでお一人あたりの予想診察時間を変化させています。
あらかじめ、来られる患者さんを大雑把でも把握できることでこのようなやりくりができるものと考えています。現在では、この時間制予約システムも2代目へと進歩させており、WEB問診とも連携させて事前に問診まで入れていただければ、スムーズでより良い診察ができるようになるのではないかと考えています。是非ともWEB問診に御協力願えればと思っています。
もちろん、時間帯予約制にしても待ち時間は出てきます。物事は想定通りに動かないものですから。急患さんが入ったり、色々起こります。でも、例えば今11時として、10時~10時30分予約の患者さんを診察しているとすれば大体30分遅れだとか推測は容易になりますので。もちろん、できるだけ予約時間どおりに診察していきたいという気持ちは有るのですが、患者さんの困りごとを放ってはおけないので遅れがちになってしまします。すみません。
また、当院が採用している予約方法以外にも色々と考えることはできるのですが、一つだけ変わらないことが有ります。それは、必ず実質的には上限が有るということです。医師、看護師、スタッフともども寝ずに診察しろ!ってなったとしても限界は存在しますよね。なので、当院でも予約枠には上限を設定しています。日にちによっては、早い段階で予約枠がなくなってしまうということも起こり得ます。その場合は、申し訳ないのですが予約をお取りできないということをお伝えするしか無いです。自分だけ、チョットだけ融通してよ!というお気持ちはわかるのですが、自分だけ・自分だけと皆さんおっしゃるのです。そんなわけで、予約枠が無いところはどうしようもないと御理解をお願いいたします。
☆次に、発熱の患者さんについて
当院、お陰様で小さいお子さんから御年配の方まで色々な世代の患者さんに来ていただいております。その中で2023年の5月から新型コロナ感染症が2類相当から5類感染症へと移行しました。なので、新型コロナに感染しても大丈夫!ということでは無いと考えています。現に、ある一定の割合で重篤化してしまう患者さんがいらっしゃるのです。特に、お年寄りとかにとっては気をつける必要がある感染症であると考えています。そのような患者さんを守るのも当院の大事な役目であると思っていますので、通常の診察時間枠以外に発熱外来を設定して熱の有る患者さんを診ております。決して、発熱している患者さんを診ないということではないのです。例えば、耳の調子が悪くて来院されているおじいちゃんおばあちゃんと、熱のある患者さんが同じところに居てほしくないと思っています。そのため、熱の有る患者さんとそうでない患者さんをどこかで分ける必要が出ます。その時に、37度を超える熱が有るかないかで決めています。これも、先程の予約枠の話と同じで、37度をチョット超えただけだから良いやんかという話はよく出ますが、基準線として37度ということを設定しておりますので、これを超える発熱の有る患者さんはどうか発熱外来の方での予約をお願いします。熱のあるその状態で自分達のおじいちゃんとかを訪ねていきますか?ということを考えていただければと思います。
☆最後に、熱の有る子供さんについて
これも繰り返しお願い・説明していることなのですが、熱のあるお子さまは、たとえ耳痛があっても肺炎などがベースにあり、二次的に中耳炎になっている可能性があります。まずは重症化を避けるため、小児科への受診を優先的にお勧めしています(これも誤解される場合があるのですが、決して診たくないと思っているわけではないのです)。

今回は、ちょっと長くなりましたが、色々な御意見が有るだろうなあと思いながら、私自身の考え方を説明させていただいた次第です。こんな事を考えているんだと思っていただければ幸いです。






DDまっぷ ドクターブログ 一覧