カテゴリー別アーカイブ: お知らせ

子宮頸がんワクチンの接種について

 

ヒトパピローマウイルス感染症については、本年4月1日より定期予防接種となり、各市町村でとりおこなわれているところです。

ところが、平成25年度第2回薬事審議会において、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が、ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(子宮頸がんワクチン)接種後に特異的にみられたことから、同副反応の発生頻度等がよりあきらかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種を積極的に勧奨すべきではないとされたところです。

ワクチン接種を希望される患者さんが、医療機関を受診されたときには、積極的に子宮頚がんワクチンが勧奨されていないことが伝えられ、このワクチン接種の有効性および安全性等につき十分な説明がなされたうえで、接種することとなりました。

薬事審議会においても、今後早急に調査すべきとされた副反応症例について、可能な限り調査が実施された時点で、速やかに専門家による評価を行い、積極的な勧奨の再開の是非を改めて判断される予定であるとのことです。


毛周期(ヘアサイクル)と脱毛症

 

毛髪は、毛母細胞が分裂を繰り返し毛が伸びていく成長期と成長が止まり退縮していく退行期、そして毛が抜けていく休止期という毛周期(ヘアサイクル)をくりかえしています。

人間の場合は、それぞれの毛が独自のヘアサイクルを有しており、頭髪では2年から7年の成長期の後、約3週間の退行期を経て休止期となり、約3か月後に抜け落ちるとされています。

 このヘアサイクルが、何らかの原因で正常に働かなくなり、成長期の期間の割合が増加すると脱毛の症状が現れるとかんがえらています。

今、男性型脱毛症(いわゆるAGA)にたいしては、プロペシアが有効といわれたくさんの男性が服用され、効果が確認されています。しかし残念ながら女性の対しては、有効性が確認されておらず、使用できません。

そこで、最近話題になっている桑白皮(ソウハクヒ)エキスが、男女ともに使える脱毛を抑える成分として注目をあつめております。

この成分は、動物実験では、休止期を成長期に変換する作用があり、脱毛症患者にすぐれた効果が認められています。この桑白皮エキスを使った育毛剤やまつげ育毛剤もつくられています。医療機関でしか取り扱いがないので、脱毛にお困りの方は、かかりつけ医に相談されてはいかがでしょうか。


高血圧症の配合剤が増える。

高血圧症の配合剤が増える。

近年、高血圧症のお薬で、配合剤がたくさん開発され、発売されてきました。

それは、ARB+利尿剤、ARB+Ca拮抗薬などの降圧剤同士の組み合わせもあり、また

ARB+スタチン(コレステロールを下げるお薬)もあります。

配合剤のメリットは、服薬する時の種類が減り、一回あたりの薬価点数が単独で

二種類服薬するより下がり、自己負担が軽くなります。

今二種類以上お薬を服薬されている患者さんは、主治医に相談されて、同じ効能効果があればぜひ配合剤にかえてもらうようお願いしてみては、どうでしょうか。

 

合剤一覧

<配合剤>

 

(ARB+利尿薬)

 

  ・プレミネント配合錠

   (ロサルタンカリウム50mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg)

  ニューロタン

  ・コディオ配合錠MD

   (バルサルタン80mg+ヒドロクロロチアジド6.25mg)

  ディオバン

  ・コディオ配合錠EX

   (バルサルタン80mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg)

  ディオバン

  ・ミコンビ配合錠AP

   (テルミサルタン40mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg)

  ミカルディス

  ・ミコンビ配合錠BP

   (テルミサルタン80mg+ヒドロクロロチアジドド12.5mg)

  ミカルディス

  ・エカード配合錠LD

   (カンデサルタンシレキセチル4mg+ヒドロクロロチアジド6.25mg)

  ブロプレス

  ・エカード配合錠HD

   (カンデサルタンシレキセチル8mg+ヒドロクロロチアジド6.25mg)

  ブロプレス

 

 

(ARB+Ca拮抗薬)

 

  ・レザルタス配合錠LD

   (オルメサルタン メドキソミル10mg+アゼルニジピン8mg)

  オルメテック

  ・レザルタス配合錠HD

   (オルメサルタン メドキソミル20mg+アゼルニジピン16mg)

  オルメテック

  ・エックスフォージ配合錠

   (バルサルタン80mg+アムロジピン5mg)

  ディオバン

  ・ユニシア配合錠LD

   (カンデサルタン シレキセチル8mg+アムロジピン2.5mg)

  ブロプレス

  ・ユニシア配合錠HD

   (カンデサルタン シレキセチル8mg+アムロジピン5mg)

  ブロプレス

  ・ミカムロ配合錠AP

   (テルミサルタン40mg+アムロジピン5mg)

  ミカルディス

  ・ミカムロ配合錠BP

   (テルミサルタン+アムロジピン 量は未定)

  ミカルディス

 

(Ca拮抗薬+スタチン)

 

  ・カデュエット配合錠1番

   (アムロジピン2.5mg+アトルバスタチン5mg)

                リピトール

  ・カデュエット配合錠2番

   (アムロジピン2.5mg+アトルバスタチン10mg)

                 リピトール

  ・カデュエット配合錠3番

   (アムロジピン5mg+アトルバスタチン5mg)

               リピトール

  ・カデュエット配合錠4番

   (アムロジピン5mg+アトルバスタチン10mg)

               リピトール 

    
 

インフルエンザワクチンの接種がはじまります。

暑かった夏も終わり、爽やかな季節になってきましたが、高熱の風邪も流行っています。まだインフルエンザの報告はありませんが、いよいよインフルエンザワクチンの接種がはじまります。インフルエンザが流行りだすと、高熱を伴う風邪との鑑別が困難になります。診断には、最寄りの医療機関にてインフルエンザ簡易検査キットで行いますが、何よりも予防することが重要です。そのためには、できるだけ早い時期にインフルエンザワクチンを接種することが必要です。
今年は、10月15日から65歳以上のかたの公費負担(一部)の接種がはじまります。それに伴い子供さんをはじめ65歳未満の方の接種もはじまります。できるだけ早い機会に接種を受けてください。
(インフルエンザの予防接種については、DDマップのドクターに聞くも参照してください。www.ddmap.jp/)
 


不活化ポリオワクチンの接種がはじまる

 

不活化ポリオワクチンの接種がはじまる

 

厚生労働省によると2012年(平成24年)9月1日から生ポリオワクチンの定期予防接種が中止され、単独の不活化ポリオワクチンの定期接種がはじまります。

 日本では、1980年(昭和55年)の1例を最後に、ワクチンによらない野生のポリオウイルスによる新たな患者の発生は、ありません。しかし南西アジア(パキスタン、アフガニスタンなど)やアフリカ諸国(ナイジェリアなど)などの海外では依然としてポリオが流行しています。これらの国の患者からの感染により、タジキスタンや中国などで発生したという報告もあります。海外でポリオウイルスに感染しても、麻痺などの症状がでずに帰国してしまう人もいる可能性があります。仮にポリオウイルスが日本国内に持ち込まれても、現在ではほとんどの人が免疫をもっているので、大きな流行にはならないと考えられています。しかし、ポリオの予防接種を受けない人が増えて、免疫を持つ人の割合が減ると、持ち込まれたポリオウイルスは免疫のない人から人へ感染し、ポリオの流行が起こる可能性が増加します。ですからポリオワクチンの接種が重要なのです。

それでは、生ポリオワクチンと不活化ポリオワクチンとは、どう違うのでしょうか。生ポリオワクチンは、ポリオウイルスの病原性を弱めてつくったもので、ポリオにかかったときとほぼ同じ仕組みで強い免疫ができます。そのため、まれにポリオにかかったときと同じ症状がでることがあります。しかし不活化ポリオワクチンは、ポリオウイルスを不活化し、免疫をつくるのに必要な成分をとりだして病原性をなくしてつくったものです。ですからウイルスとしての働きはないので、ポリオと同様の症状が出るという副反応はありません。

不活化ポリオワクチンの接種年齢、回数、間隔は、3種混合(DPT)と同じです。

初回接種(3回):生後3カ月から12カ月に3回(20日以上の間隔をおく)

追加接種(1回):初回接種3回目から12カ月から18カ月後(最低6カ月後)に1回

なお、この期間を過ぎた場合でも、90か月(7歳半)に至るまでの間であれば、接種ができます。不活化ポリオワクチンは、注射による接種で、多くの市町村では医療機関による個別接種となり、通年接種可能になります。不活化ポリオワクチンの導入前に1回目の生ポリオワクチンを接種した方は、2回目以降は不活化ポリオワクチンを3回接種することになります。生ポリオワクチンを2回接種した方は、不活化ポリオワクチンの接種は不要です。

ポリオワクチンの接種がまだの方は、接種されることをおすすめします。


プラセンタについて

プラセンタとは?

 
最近 プラセンタという言葉を良く耳にすると思われますが、
プラセンタとは、お母さんがお腹の中で赤ちゃんを守り育てる役割を持った胎盤のことです。
そしてプラセンタ(胎盤)には、生きていくために必要なほぼすべての栄養素が備わっています。タンパク質、脂質、糖質はもちろん各種ビタミン、ミネラル、酵素、核酸などが豊富に含まれています。
このプラセンタで作られる活性ペプチドのなかでも、細胞増殖因子はさまざまな細胞の増殖、再生に関わっています。ですから細胞増殖因子を持ったプラセンタエキスを医薬品や健康食品で身体にとりこむことは、細胞レベルでの若返りや修復が期待出来ることになります。
プラセンタを用いた医薬品の中でいまもっとも注目を浴びているのは、
プラセンタ注射です。現在日本では、ヒトプラセンタは、医療用注射剤にのみ使われています。薬局で売っている大衆薬や化粧品、健康補助食品にはブタやウマのプラセンタが使われています。
プラセンタで効果があると言われている疾患に以下のものがあります。
 内科系疾患;肝炎、肝硬変、慢性胃炎、胃潰瘍、胃弱、十二指腸潰瘍、
潰瘍性大腸炎、糖尿病、高血圧、低血圧、気管支喘息、慢性気管支炎、
貧血、慢性疲労、習慣性便秘など
 婦人科;更年期障害、月経困難症の改善、便秘、冷え性、生理痛、不妊治療、乳汁分泌不全、など
 皮膚科;アトピー性皮膚炎、発毛促進、じんましん、湿疹、ケロイド、
シミ、ソバカス、しわ、たるみ、ニキビ、美容、美白、若返りなどアンチエイジング
 耳鼻科;アレルギー性鼻炎、メニエル病、花粉症など
 整形外科;慢性関節リウマチ、変形性関節症、関節炎、神経痛、腰痛、
五十肩、肩こりなど
 泌尿器科;前立腺肥大症、膀胱炎など
 眼科;角膜炎、アレルギー性鼻炎、視力低下、白内障など
 歯科;歯槽膿漏、歯周病、顎関節痛など
 精神神経科;うつ病、神経症、自律神経失調症、不眠症など
 その他;精力増強、滋養強壮、疲労倦怠改善、男性、女性ホルモンバランスの調節、虚弱体質、病中、病後の体力回復、強壮、風邪予防など
これらの治療は、保険外診療のため自由診療になりますが、当院でも積極的に治療を行っておりますのでぜひご相談ください。お待ちしております。


 


一般名処方とジェネリック医薬品

もうゴールデンウイークも終わり暖かい日も続いていますが、まだインフルエンザのB型がここ京都市山科区の地域や学校によっては流行っているところがみられます。まだまだ油断せずに手洗いやうがいを、マスクの着用が必要と思われます。
B型インフルエンザの場合は、A型ほど高熱がでませんし、自覚症状も軽いので治療のリミットである48時間がたってから受診される患者さんが多くみられます。イナビル、リレンザ、タミフルなどの抗ウイルス剤が48時間経つと効果が発揮されず、治るのに一週間以上かかる場合がみられます。十分に注意してください。
ところで、 今名前のでたインフルエンザで使われるイナビルなど名称は、先発品の銘柄名ですが、この四月から後発医薬品(ジェネリック)を推進する為に厚生労働省が一般名処方を推奨する指導を始めました。
ですから院内でお薬をもらわれている患者さんは、関係ありませんが、院外処方箋で、薬局でもらわれる方は処方箋に今までと違う名前のお薬が書かれていて戸惑うことと思われます。
 これは、いままでのお薬がもらえないのではなく、薬局でその時に詳しい説明があると思いますが、今までと同じ先発品のお薬ももらえますし、後発品(ジェネリック)に変えて欲しかった方は医院や病院で言わなくても薬局で変更することができるのです。ですから、遠慮せずに好きなお薬を希望してもらっていただければと思います。