肩こり・肩の痛みに対する治療

肩こり・肩の痛みとは

首から肩にかけて筋肉が姿勢を保つ為に緊張し、血行が悪くなり重く感じるのが肩こりです。

昨今、子どもから大人まで肩こりで悩む方が増えています。

肩こりといっても、症状の出ている場所、動かしたときの痛み、神経痛の有無などによって様々な原因が考えられます。頭痛、吐き気、めまいが伴うような辛い肩こりもあります。

 

 

今回は「肩こり」に絞ってご説明いたします。

 

肩こりの原因

多くの方が、スマホ、パソコン、携帯ゲームの普及によって日常生活、デスクワーク等を行うときに、首が前に出たり、顔を下に向ける時間が増加したことで肩や首が凝りやすくなっています。

 

何故、顔が下に向いた状態でいると肩が凝りやすいかというと、頭部は成人で3~6キロ程の重さがあります

頭の重さを、首、背中、肩の筋肉が支え続けています。首が前に出て、顔が下向きという状況は、大きな獲物がかかった釣り竿のように首の筋肉が緊張します。

その状態を長時間キープしていると、筋肉が疲労し、緊張状態となり血流が悪くなることで「凝り」や「痛み」、ひどい場合は「しびれ」が出ます。

この状態が長く続くと、交感神経が更に興奮してしまい、症状を慢性化させてしまいます。

 

肩こりで緊張しやすい筋肉

 

僧帽筋

棘上筋

肩甲挙筋

頭半棘筋

斜角筋

頭・頚板状筋

大・小菱形筋

などが挙げられます。

猫背、ストレートネック、日常生活、骨格の違い等で、ひとりひとり凝りやすい筋肉は様々です。

 

肩こりの発生機序

1.   何らかの原因で肩・首の筋肉が緊張

2.   交感神経が興奮し、血管が収縮

3.   酸素や栄養の巡りが悪くなり、代謝物質が貯留

4.   脳に痛みの情報が伝わり、凝りや痛みを感じる

5.   さらに神経が興奮し、筋肉や血管が収縮する

 

1~5を繰り返すことで痛みが慢性化します。

どれだけ筋肉が疲労しても、頭を支えるために筋肉は働き続けます。慢性化してしまうと、寝ている状態でも筋肉が緊張してしまい、寝づらさ、寝起きの肩こりが起こります。

 

 

肩の痛み、肩こりの他の原因

肩こりだけではなく、指先のしびれや肩が挙がらないような痛みを併発している場合は

別の疾患が隠れている可能性があるため注意が必要です。

 

【しびれや痛みがみられる場合に考えられる疾患】

頚椎椎間板ヘルニア 頸椎症性神経根症 頚髄症性脊椎症 後縦靭帯骨化症 

頸椎椎間関節症 胸郭出口症候群 五十肩(肩関節周囲炎) 肩関節石灰化症 

頚肩腕症候群 肩関節腱板断裂などが疑われます。

 

ただの肩こりなど思ったら、上記のような疾患だったということは珍しくありません。

早期に発見し、疾患に合わせた治療を開始することが必要です。

自己判断はせず、一度医師の診断を受けることをオススメ致します。

 

ペインクリニックでの肩こり治療方法

肩こりには以下の神経ブロック注射が有効です

星状神経節ブロック注射

トリガーポイント注射

クリックで詳細を記載しているコラムページへ飛びます。

他に頸部硬膜外ブロック、神経根ブロックがあります。

(当院では施行できませんのでご紹介させて頂きます)

詳しくは別コラムにて記載しておりますので、そちらもご覧ください。

 

星状神経節ブロック注射をおこなうことで、交感神経の興奮を抑えて血流を改善させることで肩こりを治療できます。

トリガーポイント注射は、痛みの引き金となっているところに局所麻酔薬を注入し、痛みの悪循環を改善させることで肩こりを解消させることが可能です。

 

筋肉のコリ、硬さ、緊張によるものは、鍼灸療法、手技療法、マッサージ療法、運動療法、内服療法も効果的です。

当院では、神経ブロック注射を中心として、鍼灸療法、手技療法なども併用した包括的な治療法を提案しています。

肩こりは、根本的な姿勢や生活習慣を改善させなければ、何度も再発してしまいます。

そのためにはパーソナルトレーニングで筋力をつけ、姿勢を改善することや、硬くなっている筋肉を定期的に鍼灸療法、手技療法、運動療法で改善させることも必要です。

 

まとめ

肩こりの多くは、頭を支える筋肉の硬さ、緊張から起こります。しびれや強い痛みが見られる場合は、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群、肩関節周囲炎等の疾患である可能性があるため、一度医師の診断を受けることが大切です。

 

神経ブロック注射は肩こりに効果があります。症状や部位にあわせて星状神経節ブロック、トリガーポイント注射を施行します。

鍼灸療法、手技療法、運動療法も併用して行うことで肩こりの改善に役立てることができます。

 

肩こりの治療後は根本的な再発予防が必要です。姿勢を改善させるためにパーソナルトレーニングで筋力を鍛えること、定期的に手技療法、鍼灸療法、マッサージ療法等で筋肉を柔らかい状態にすることも良いです。

 

当院では、ペインクリニックとして痛みを治療するだけではなく、再発予防まで治療プランを練らせていただきます。

お気軽にご相談ください。

 

コラム監修医師

こじまクリニック 院長

小島 研太郎

 

こじまクリニックの診療科・所在地・電話番号などは下記をご覧ください。

 

診療科:ペインクリニック・整形外科

 

〒554-0013 大阪市此花区梅香1丁目21番12号

TEL:06-6466-1717

 

アクセス

電車でお越しの方

JR大阪環状線駅からの順路.. 西九条駅から徒歩9分

 

西九条駅から大阪シティバス(56号・59号・79号・81号)に乗車、此花朝日橋バス停下車すぐ

阪神なんば線駅からの順路…千鳥橋駅から徒歩3分

 






DDまっぷ ドクターブログ 一覧