12年先輩の尊敬する先生に週末お会いしました

先週土曜日に、私が世話人を担当する関節リウマチの研究会に参加してきました。最新のリウマチ治療に関する講演を、阪大整形外科12年先輩の、富山大学医学部整形外科教室教授、木村友厚先生にお願いしていました。現在も木村先生は軟骨代謝の分野で世界的な権威であり、私が阪大病院(当時は大阪市内の中之島)での研修医時代から「最先端の研究活動をしながら、日常の診療をこなし、英語が堪能で国際学会にも招聘される。」同門として誇らしい目標とする先輩でした。土曜日の講演の後、久しぶりにゆっくりお話しすることができました。木村先生が富山大学の教授に赴任される前、平成10年まで大阪労災病院で500人以上のリウマチ患者さんを担当されていたのですが、その後任が大阪大学大学院を卒業して間もない12年後輩の私でした。当時はその重責に大変緊張したことを今でも覚えています。

平成10年以降、関節リウマチの治療に私たちが研究していた分子生物学を応用した「生物学的製剤」という全く新しい治療薬が導入され、現在は抗リウマチ薬の効果が十分に現れない患者さんや、関節破壊が急激に進行する恐れのある患者さんに日常的に使用され、効果を上げています。当院では、現在レミケード3人、エンブレル27人、ヒュミラ20人、アクテムラ13人、オレンシア14人、シンポニ29人の合計106人の患者さんが外来通院でその効果を維持継続しています。

木村先生は、現在多忙な教授という役職にあられても、富山大学の教室員とともに常に新しい臨床応用可能な研究に取り組まれています。その中之島阪大病院の22年前と変わらない情熱的なひたむきさに、再度感心し私自身もインスパイアされた有意義な週末でした。

 






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