月別アーカイブ: 2021年4月

新型コロナワクチン 体験記

いよいよ、我々のところにまで新型コロナワクチンの順番が回ってきました。私は先週末に1回目の投与を受けましたので、その経過をお伝えいたします。

まず、ワクチンのバイアルが当院に届きました。冷蔵庫で5日間の保管が効きますが、使用するために水に溶かすと5時間しか持ちません。1本に6人分入っていますので、一度に6人に同時に投与しなければなりません。
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副作用を心配しておられる方が意外に多いようですが(マスコミの影響かな?)、私自身は全く何の心配もしておりませんでしたし、実際全く何ともありませんでした。みなさん、積極的にどんどん受けましょう!

筋肉注射が痛いとか言っている人がいますが、大したことありません。蚊に刺されたようなもんです。これで新型コロナ禍が収束するなら、ありがたいことです。
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ごくまれに、極めてまれに、アナフィラキシーというアレルギー反応が出ることがあるそうですが、我々が日常的に使用しているお薬でも同様のことが起こりうるわけで、普段から万一に対応する準備は万端整っています。今回はありがたいことに、行政よりアナフィラキシー用のお薬まで配給されました。至れり尽くせりです。

ワクチンの数が少なく、なかなかゆき渡らない状況ですが、行政の方も我々も一生懸命やっています。一般の方への投与ももうすぐ始まります。期待してお待ち頂きたいと思います。


過活動膀胱に対する新たな戦略!ボトックス注入療法について

先日、当ブログ内でも軽く触れましたが、4月より過活動膀胱に対する新たな手術療法「ボトックス注入療法」を開始することになりました。
ボトックス注入療法とは、神経の過敏反応を抑えるお薬を直接に膀胱の筋肉へ注射することにより、膀胱の過敏反応(=過活動膀胱)を強く抑えることができる、画期的な治療方法です。
ボトックス療法に使用される薬剤は、新しい薬ではなく、神経性疾患や美容目的でこれまで使用されてきた既存の薬であり、長年の経験からもその安全性は担保されていると言えます。
膀胱の過敏反応(=過活動膀胱)に対して、これまでは内服薬しかなかったわけですが、この新しい治療方法により、膀胱の筋肉に直接的に薬剤を作用させることができ、より強い効果を期待できます。問題点は、6か月前後にて効果が切れることです。永久に治ってしまうわけではないのですね。冬の寒い時期に症状が悪化される方が多いので、秋口に治療して春まで快適、といったことも考えられます。
対象となる患者さんはこれまで薬物療法(ベシケア、ベタニスなど)に使用してきたけれども十分な効果が得られなかった方です。お困りの方は是非、ご一考ください。