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いちおか泌尿器科クリニック 京都駅前院でも ファイザー製の新型コロナワクチンを始めました!

いちおか泌尿器科クリニック 京都駅前院でも、ファイザー製の新型コロナワクチン接種を始めました。JR京都駅前、徒歩30秒、目の前、スグそこ、ですので仕事終わりに軽く立ち寄る感じで、便利だと思います。是非ご利用ください。
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最近気が付きましたが、すぐ近所では噂のニシタンクリニック様がPCR検査もやっておられます。当院とは特に連携はありませんが、便利ですよね。


いちおか泌尿器科クリニック 京都駅前院 3月1日オープン!

新しいクリニックがオープンしました。「いちおか泌尿器科クリニック 京都駅前院」といいます。京都駅前、八条口側、新幹線中央口の目の前、MKタクシーさんの乗り場の横にできました。みなさま、よろしくお願いいたします。

京都駅前 外観リアル トリミング

コロナウイルスのパンデミック以降、密を避けるべく、烏丸御池のクリニックでは予約枠を大幅に制限せざるを得なくなりました。従来のように、待合室にギュウギュウ状態でお待ち頂くことはなくなりましたが、予約が取れにくくなり、受診をあきらめてしまう方も多くなっておりました。

京都駅前 室内リアル

この度、新しい優秀な医師を迎えることとなり、京都駅前に新規クリニックを開院することができました。烏丸御池の本院よりも広いスペースを確保しており、みなさまにはゆったりと診療を受けて頂けると思います。これまでご利用いただいている本院の診察券はそのまま使用できますので、ご近所の方は京都駅前院もご利用いただければと思います。

京都駅前院の院長は、吉川 武志(よしかわ たけし)先生です。市岡とは灘高校、京都大学の2年後輩になり、泌尿器科医としても京都大学泌尿器科学教室にて共に研鑽を積んできたベテランです。みなさまに愛されるべく、頑張りますのでよろしくお願いいたします。

いちおか泌尿器科クリニック 京都駅前院

075-672-7077


日本アンドロロジー学会で発表しました

2021年6月13日、大阪医科大学主催の日本アンドロロジー学会にて発表を行いました。

術前診断は閉塞性無精子症であったが、術後に非閉塞性と判明した症例の研究
日本アンドロロジー学会第40回学術大会 WEB開催
市岡健太郎

今回発表した研究は、閉塞性無精子症だと思って手術してみたら、非閉塞性無精子症だったよ、という過去の症例を集めて、その特徴や対策について論じたものです。1年に1-2例、このような症例があります。患者さんは2回手術を受けなければならず災難ですが、これを避けるためにはどうしたらいいかを考えました。

最近の学会はWEB上で開催され、発表も事前に録画します。またもや録画の際に噛みまくり、何回も撮り直しをし、自分の活舌の悪さを痛感しました。当日は質問を受け付けるので日曜日に自宅のパソコンに向かい合ったわけですが、案の定子供がウロチョロし、緊張感の全くない発表となってしまいました。リモートあるあるですね。まあいいか。


新型コロナワクチン 体験記

いよいよ、我々のところにまで新型コロナワクチンの順番が回ってきました。私は先週末に1回目の投与を受けましたので、その経過をお伝えいたします。

まず、ワクチンのバイアルが当院に届きました。冷蔵庫で5日間の保管が効きますが、使用するために水に溶かすと5時間しか持ちません。1本に6人分入っていますので、一度に6人に同時に投与しなければなりません。
写真1

写真2

 

 

 

 

 

 

 

副作用を心配しておられる方が意外に多いようですが(マスコミの影響かな?)、私自身は全く何の心配もしておりませんでしたし、実際全く何ともありませんでした。みなさん、積極的にどんどん受けましょう!

筋肉注射が痛いとか言っている人がいますが、大したことありません。蚊に刺されたようなもんです。これで新型コロナ禍が収束するなら、ありがたいことです。
写真3

ごくまれに、極めてまれに、アナフィラキシーというアレルギー反応が出ることがあるそうですが、我々が日常的に使用しているお薬でも同様のことが起こりうるわけで、普段から万一に対応する準備は万端整っています。今回はありがたいことに、行政よりアナフィラキシー用のお薬まで配給されました。至れり尽くせりです。

ワクチンの数が少なく、なかなかゆき渡らない状況ですが、行政の方も我々も一生懸命やっています。一般の方への投与ももうすぐ始まります。期待してお待ち頂きたいと思います。


10周年を迎えました

当院はこの春で10周年を迎えます。皆様に支えられてこれまでやってきました。ありがとうございます。

開院当初は準備が間に合わず、このホームページもなく、ブログもありませんでした。正職員も少なく、事務員2名、看護師1名、市岡を入れて4名でスタートしました。患者さんが全然来ないので、営業時間中でありながら周囲の医師会の先生方にご挨拶に行ったりして、でも全く困りませんでしたね。看護師が17時で帰ってしまうまで一人も患者さんがいらっしゃらなかった日もありました。17時以降は市岡自らが尿検査、採血をしていました。
手術も当初は比較的簡単な手術だけおっかなびっくり行っていました。精索静脈瘤手術も3時間ぐらいかかっていたように記憶しています。その後は徐々に症例数も増え、毎年100例以上の同手術を行うようになりました。その他の日帰り手術のレパートリーも増え、患者さんの様々なニーズにお応えできるようになりました。

そして2021年4月、さらに新たな手術を導入することになりました。詳細は改めて、ホームページやブログにて発表することにします。「クリニックならではの親近感と、総合病院並みの対応力」いちおか泌尿器科クリニックを今後ともよろしくお願いいたします。


新型コロナ対策について

当クリニックでは、新型コロナウイルス感染症対策として、一般的に推奨されている換気やアルコール消毒以外にも、独自で下記のような対策をとっています。

①同伴者の入場制限
同伴者の入場制限に関してはご不便をおかけしております。付き添いが必要な小児、高齢者に限って同伴の方の入場を許可していますが、それ以外はご遠慮頂いております。男性不妊症外来でも、夫がよく分かっていないから、と奥様が強く同席を希望される場合があるのですが、お断りしております。子作りは夫婦の共同作業です。奥様からよく説明してあげて下さい。

②オゾン消毒
診察時間外に、院内をオゾンで消毒しています。朝一番には軽くオゾンの香りが残っている場合があります。
はたしてオゾンがコロナウイルスに対して効果があるのか?しっかりとした証拠はありませんが、特に人体に害もなく、手軽なので毎日行っています。

換気やアルコール消毒を行っている間、患者さんには入場して頂けません。これまでより様々な準備に時間がかかるようになっていますが、重症患者さんは引き続き優先的に診察するようにしています。そのため、予約時間通りに診察できないことがもあり、時にクレームを頂くこともありますが、その代わりあなたが重症の時には優先的に診察させて頂きますので、ご理解頂きたいと思います。

 


クリニック英会話教室

当院には外国からの方も多く受診されます。その対応力を磨くため、院内で英会話教室を開講しています。
スタッフは院長も含めて全員参加、週一回のレッスンを受けています。
人数が多いので週三回に分かれていて、実力に合わせて初級クラスと上級クラスがあります。ちょっとした英会話学校みたいでしょう?
昨年よりコロナ対応のため、リモートレッスンになりました。

リモート英会話写真

数年前からずっとやっており、始めはおっかなびっくりだったスタッフ達もすっかり慣れてきて、外国からの患者さんに対しても全く動じなくなりました。大したものです。
最近では院長の私が一番上達していないのではないか、と思うようになりました。私の「新年の決意」は英会話の上達です。


自分で治す頻尿外来から、論文発表されました!

我々のクリニックから、新たな論文が2つ発表されましたのでご報告いたします。

Cognitive behavioral therapy for overactive bladder in women: study protocol for a randomized controlled trial
Satoshi Funada, Norio Watanabe, Takayuki Goto, Hiromitsu Negoro, Shusuke Akamatsu, Kentaro Ueno, Ryuji Uozumi, Kentaro Ichioka, Takehiko Segawa, Tatsuo Akechi, Toshiaki A Furukawa and Osamu Ogawa
BMC Urol 2020 Aug 20;20(1):129. doi: 10.1186/s12894-020-00697-0. [Online ahead of print]

Clinical Feasibility and Acceptability of Adding Cognitive Behavioral Therapy to Pharmacotherapy for Drug-Resistant Overactive Bladder in Women: A Single-Arm Pilot Study
Satoshi Funada, Norio Watanabe, Takayuki Goto, Hiromitsu Negoro, Shusuke Akamatsu, Ryuji Uozumi, Sanae Kishimoto, Kentaro Ichioka, Takehiko Segawa, Toshi A Furukawa and Osamu Ogawa
Lower Urinary Tract Symptoms. 2020 Jul 3. doi: 10.1111/luts.12333. [Online ahead of print.]

当院で行っている、自分で治す頻尿外来(過活動膀胱に対する認知行動療法)に関する研究です。
我々は過活動膀胱に対する新たな治療戦略として、認知行動療法を行っています。これに関して臨床研究も行っており、論文はその成果の一部になります。

「頻尿気味だけど、電車の中であったり、玄関先であったり、特定の状況でのみ尿意を強く感じることがある」
「仕事中であったり、遊びに熱中していると、尿意が気にならない」
「ひょっとして、頻尿って、気の持ちようなんじゃないの??」

という声を患者さんから頂きます。鋭い!その通りなんですね。
そういった場合や、薬物療法に満足できない方に対して、当院では認知行動療法による治療を行っております。論文ではその有効性について発表しています。

認知行動療法にご興味の方は、水曜日の午前、船田先生の外来を受診してください。


論文発表

我々のクリニックに関連して、新たな論文が発表されましたのでご報告いたします。

Three-dimensional simulation analysis of microdissection testicular sperm extraction for patients with non-obstructive azoospermia.
Kentaro Ichioka, Yoshiyuki Matsui, Naoki Terada, Hiromitsu Negoro, Takayuki Goto and Osamu Ogawa
Andrology 2020 8:1214-1221, 2020

久しぶりに市岡自身で論文を書きました。当院では「顕微鏡下精巣精子採取術」を積極的に行っていますが、どのように手術をするのが最も好ましいのか、科学的アプローチによって明らかにされることがありませんでした。今回、精巣の3Dモデルを用いて数学的に解析を行い、それによって導き出された最も良い方法を当院の10年間にて検証した結果をまとめたものです。ようやく陽の目を見た研究です。

かつて、手術の分野においては、白い巨塔の財前教授のような一部の「神の手」による手術がもっとも素晴らしいとされていて、その手術の要諦はセンスと経験といった漠然とした説明がなされていた時代がありました。今日、腹腔鏡手術やロボット手術が登場した手術分野では、かつての「神の手」による手術も言語化されて解説されるようになり、かつては難易度が高いと言われていた手術も、もはや一部の特権的医師だけのものではなくなり、一般化、標準化が進むことにより全体的な医療の発展につながった歴史があります。

我々の論文を契機に、「顕微鏡下精巣精子採取術」ももっとオープンになることを期待しています。他の雑誌の査読者に「microTESEは専門的技術こそが命なのであって、3Dモデルとか訳分からんことをゴチャゴチャ言われてもやね云々…(関西弁に翻訳)」と言われたことが非常に残念でした。あんたが公表しないからやろ!と言いたかったです。


論文発表

我々のクリニックに関連して、新たな論文が発表されましたのでご報告いたします。

Rapid semen identification from mixed body fluids using methylation-sensitive high-resolution melting analysis of the DACT1 gene
Shuntaro Fujimoto, Yuya Hamano, Kentaro Ichioka, Sho Manabe, Eriko Hirai, Osamu Ogawa and Keiji Tamaki
Legal Medicine 2020 Nov 4;48:101806. doi: 10.1016/j.legalmed.2020.101806. [Online ahead of print]

京都大学医学部法医学教室、玉木教授のグループとの共同研究です。よく犯罪の報道などで「体液」という表現を目にすることがあると思います。これは、証拠として採取された遺伝子がどんな体液由来であるかが分からなかったから、だそうです。体液と言っても内容は様々で「唾液」「尿」「精液」など様々ありますが、本研究にて新たに開発された手法によると、精液由来であるとすぐに判別ができるようになります。画期的ですね。
当院では他の研究機関との共同研究も積極的に行っています。患者さんにご協力をお願いすることがありますが、ご理解を頂きたいと思います。