我々のクリニックに関連して、新たな論文が発表されましたのでご報告いたします。
Rapid semen identification from mixed body fluids using methylation-sensitive high-resolution melting analysis of the DACT1 gene
Shuntaro Fujimoto, Yuya Hamano, Kentaro Ichioka, Sho Manabe, Eriko Hirai, Osamu Ogawa and Keiji Tamaki
Legal Medicine 2020 Nov 4;48:101806. doi: 10.1016/j.legalmed.2020.101806. [Online ahead of print]
京都大学医学部法医学教室、玉木教授のグループとの共同研究です。よく犯罪の報道などで「体液」という表現を目にすることがあると思います。これは、証拠として採取された遺伝子がどんな体液由来であるかが分からなかったから、だそうです。体液と言っても内容は様々で「唾液」「尿」「精液」など様々ありますが、本研究にて新たに開発された手法によると、精液由来であるとすぐに判別ができるようになります。画期的ですね。
当院では他の研究機関との共同研究も積極的に行っています。患者さんにご協力をお願いすることがありますが、ご理解を頂きたいと思います。