NHKためしてガッテン「関節リウマチ」

今日はご来院の患者様から、昨日(12月12日)放送のNHK「ためしてガッテン」でとりあげられた「関節リウマチ」に関する質問をお受けすることが特に多い一日でした。番組で登場した東京女子医大教授の山中寿(ひさし)先生は、その関西なまりの混じる親しみやすいお話ぶりもお変わりになりませんが、滋賀県の膳所高校から三重大学医学部を卒業され、その後リウマチの研究での多くの業績を世界的に認められて教授になられた私も親交の深い先生です。

話題は、30才過ぎというほぼ同じ年齢で発症した二人のリウマチ女性患者様が、お一人は関節破壊が進み家事を中学生の息子さんに手伝ってもらう生活なのに対して、もうお一人は、ジョギングも楽しむ生活を維持できている、というものでした。お二人の違いは、関節の痛みが発症してから治療が始まる期間が、2年近くかかっている方と2ヶ月で早期リウマチの診断を受けて抗リウマチ薬の治療を開始できた方との差でした。

この早期診断には、レントゲン検査における主治医の読影力(ちなみに番組でのレントゲン写真でリウマチに特徴的な手首にある尺骨のびらんは、私たちリウマチ専門医にとっては常識です。)と関節超音波エコー(当院でも大活躍中です)が血液検査と共に重要であることが説明されていましたね。またサイトカイン(TNFやIL-6がリウマチを悪化させるサイトカインの代表です。)を効果的に抑える注射の薬についても紹介されていましたが、これが生物学的製剤です。

患者様やご家族の中で、この番組放送を見逃した方は「NHKオンデマンド」のwebサイトから閲覧できますが、会員登録が必要です。私は録画してありますので、興味のある方は診察時に声をかけてくださいね。






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