腸内細菌については昔より、うんとたくさん報道されるようになったので、「それは何?」という人は少なくなったんではないでしょうか?
私たちは無菌状態で生きているのではなく、さまざまな菌を有し、各場所でバランスよくそれらの菌が生き、育って、活発に活動してくれることにより健康な状態を維持されています。それはもちろん腸内もですし、皮膚もそうなのです。そして腸内の細菌と皮膚の細菌はお互い連絡をとりあっているらしいということも科学で判明しております。
みなさんもお肉を食べすぎたり、生活が乱れたり、甘いものをとりすぎた後、便通の乱れが生じ、おなかが張ったり、ガスのにおいがいつもより強くなったりして、同時にニキビができたり、皮膚症状が悪化したりした経験はあると思います。これらは腸内細菌のバランスが悪くなることにより生じているのです。
とくに赤ら顔、酒さの方は腸内にカビが増えてしまっていることが多いのです。腸内のカビを除去、または減らす薬を飲んだり、カビが好まないような食事に切り替えていくと症状が改善していくのはそのためです。
腸内細菌が・・というと「え、そんな悪い菌がいるなら殺してください。抹殺して!」みたいに言われる方が多いのですが、とことん悪い菌ならまだしも、たいがいはその菌が悪いというより、バランスが悪いというのが問題なので、抗生物質などで一方的な殺し方をするとかえってバランスが乱れたり、症状が悪化することがあるので要注意です。人間と同じですよね。「あの人悪い人」なんて言って村八分にしたところで全体としての問題は解決しません。どうしたら皆で仲良く生きれるか・・考えた治療や生活、食事方法をとったりしたほうが、遠回りなようで、近道なのです。