前回、ユスリカが診察室に入ってきて困っている話をしました。
血液検査に「ユスリカ」「ヤブカ」「ガ」など、虫関連の項目がありますが、
ユスリカは人を刺したり、鱗粉をまき散らしたりしないのに
何のための検査?と疑問に思っていました。
アレルギーの検査会社から送られてきた資料に、
虫の死骸が細かくなったものが、空気中をただよい、
それを吸入することで喘息などのアレルギー反応をおこすことがある
と書いてありました。
残暑になり、道に蝉の死骸が落ちているのを時々見かけます。
気持ちよいものではありませんが、
つぶれたり、粉のようになったりしているものもあります。
こういうのが、虫アレルギーになるのか。。
ユスリカの空気中のアレルゲン量は、
初夏と秋に2つのピークがあり、秋の方が高いのですが、
この季節に一致して喘息や鼻炎が悪化する人は
一度調べてみたらいかがでしょうか。