月別アーカイブ: 2023年10月

アレルギー検査(1.6)~特異的IgE抗体、カビ(真菌)編

2ヵ月ぶりの、IgE検査の解説です。。

一度に39項目測定できる血液検査、View39。
カビ(真菌)の検査は4項目あります。
アルテリナリア
アスペルギルス
カンジダ
マラセチア

クラドスポリウム
ペニシリウム
などは、特異的IgE CAP シングルアレルゲンで検査できます。

日本は高温多湿で一年中カビ(真菌)が繁殖します。特に梅雨期から夏にかけては多く繁殖し、カビアレルギーを起こしやすくなります。

アレルギー症状の原因となるカビ
空中浮遊真菌
クラドスポリウム(クロカビ)
アルテルナリア(ススカビ)
ペニシリウム(アオカビ)
アスペルギルス(コウジカビ)

カビの胞子が空中に浮遊するため、吸い込むことによって、気管支喘息やアレルギー性鼻炎などの原因となります。
また、カビが増えると皮膚に付着してアトピー性皮膚炎の原因になります。

ヒト寄生菌
カンジダ  腸管内などに常在
マラセチア 皮膚に常在

「常在」(じょうざい)というのは、普段から住み着いている、と言うことです。元気で体調に問題なく、菌の量が普通なら、特に病気にはなりません。また、常在菌なので、アレルギー反応があるからといって、抗菌剤で全滅させることもできません。

ただし、皮膚カンジダ症や、マラセチア毛包炎を発症した場合は、抗真菌剤で治療します。

これらのカビに対するIgE抗体が高値になるとアトピー性皮膚炎が重症化しやすくなります。その場合は、カンジダ、マラセチアの感染症がないことを確認し、ステロイド軟膏などでアトピー性皮膚炎の治療をしっかり行いながら、腸内環境、皮膚環境を整えていくようにします。

赤字はView39検査に含まれる項目です。

 


「てあせ」の薬、アポハイドローション

アポハイドローション
「手汗」、手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)の塗り薬が健康保険で処方できるようになりました。

アポハイドローション

ここをクリックすると、久光製薬「みんなの手の汗サイト」にジャンプします。
(アポハイドローションの説明サイトです。)

かくいう院長も若い頃は緊張で「てあせ」がひどく、中学高校ではハンカチを手の下に敷いて定期試験を受けていました。さすがに、大学受験、共通一次、二次の時には机の上にものを置くのははばかられ、解いていない問題用紙を折りたたんで下敷きにした記憶があります。

研修医の時にも、救命処置や中心静脈カテーテル留置などの処置でラテックス手袋をはめるのですが、手袋の中が、、水びたしに、、、、

最近は年とって枯れてきたせいか、「てあせ」に悩まされることはずいぶんなくなりました。

アポハイドローション、昔あったら使いたかったなぁ。

スプレータイプの塗り薬になります。

1本で1週間分です。
1回の診察で処方できる量は新薬の決まりで2週間分2本になります。

処方できるのは12歳以上の人
妊娠中、授乳中の人は使用できません。

手を洗うととれてしまうので、1日1回寝る前に外用します。
外用後、気密性の高いピッタリした手袋は着用しないで下さい。
朝起きたら必ず手を洗って下さい。
目に薬が入らないように。「まぶしい」「ピントが合わない」などの症状が出ることあり、自動車の運転に支障を来すことがあります。

まつもとクリニックでは、待ち時間対策、感染対策のため予約診療を行っています。
診察ご希望の方は、診療時間内にクリニックまでお電話ください。

 


懐かしいロバのパン屋さん

とある昼休み
遠くの方から耳に馴染みのあるメロディが
「ロバのおじさんチンカラリン♪」

表に出てみると、赤いシマシマのロバパンの車が走ってきました。

思わず呼び止めて、蒸しパンを購入。

ロバパン1

私が小学生の頃、広島の片田舎にもロバのパン屋さん、時々来てました。

当時は、今のようなバンではなく、軽トラの荷台にパンを陳列する屋根付きの棚を載せた車でしたが、田舎で人通りもほとんどない田んぼだらけの土地なので、結構速いスピードで、土埃をあげてあっという間に走り去ってしまいます。

なので、音楽に気づいたら速攻道ばたに出て、手を振っておじさんに気づいてもらうようにしてました。

今は蒸しパンを販売していますが、昔は歌の通りにチョコレートパン、あんパンなど、普通のパンを売ってましたね。揚げあんパンが好きで、一択でしたが、調子に乗って2個食べると必ずあとで胸焼けが、、

なつかしいなぁ

夏の午後、照りつける太陽。蒸し返るような田んぼの青い匂いと、かすかな農薬の臭い、、

私のロバパンの思い出は、夏休みの思い出でもありました。

ロバパン2

今回、左京区の南の方に初めて回ってきたとおじさん言ってました。
また、来て欲しいですね。