日別アーカイブ: 2023年6月3日

アレルギー検査(1.2)~特異的IgE抗体、室内環境編

「アレルギー検査(1)~IgE抗体」の記事で表をのせた「View39」の前半部分、ハウスダスト1からブタクサ、ネコ、イヌ、ゴキブリ、ガは環境のアレルゲンです。

花粉、屋外のアレルゲン
スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギ、ガ

室内アレルゲン
ハウスダスト1、ヤケヒョウヒダニ、ネコ、イヌ、ゴキブリ

ハウスダストはいわゆる季節の変わり目に増えやすく、春秋の花粉症の時期に重なりやすいので、症状がより悪化する原因になります。

ダニは、0.5mmぐらいの大きさで、目で見えます。画面オフのスマホの表面や黒い家具の表面で、動いている白い点のようなものがあれば、それがダニです!
高温多湿の環境で増えやすく、ダニに刺されるよりも、ダニの死骸やダニのフンが皮膚にくっついたり、吸入したりしてアレルギーを起こすことが問題になります。

掃除、換気を心がけましょう。

ゴキブリ、ガは、「死んだあと粉々になりホコリに混じる」ことでアレルギーの原因になります。ゴキブリが皮膚についた、とか、ガの鱗粉でかゆくなるわけではありません。ガがアレルギーの問題になるのは、夏から秋の期間になります。

番外編:マダニ刺症
野山で刺されるマダニは全く別物です。大きさ3mm~1cmぐらいで虫として目で見えます。
人を刺し、吸血することがあります。
マダニを介して「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」などの重症なウイルス感染を起こすことがあるので注意が必要です。その場合は、大きな病院の皮膚科で治療を受ける必要があります。

次回は、花粉、屋外のアレルゲンについて説明します。