自宅にある八畳の和室には炉が切ってあります。母が茶道をしており、一度だけ親戚の人たちを招いてここでお茶会が開かれたのをかすかに覚えています。四十年近く前のことでした。
今月9日は母の三回忌法要をすることになっており、この和室に親戚の人たちにも来てもらうのでこの機会にお茶会をしようと昨年思い立ちました。私自身は全く茶道の心得がありません。しかしある食事会で茶道の先生とお隣になり、この話をしたところ快諾いただき、開催できることになりました。事前準備のため何度も当家に来ていただき、色々な茶碗、茶道具などを見て頂きました。収納されている押し入れを開けて見ると、思いのほか沢山の茶道具があって驚きました。
同日は先生のおかげで無事に開催することができ、出席の方々にも喜んでもらえました。道具たちも四十年以上の眠りから覚め日の目を浴びることになりました。母も喜んでいるのではないかと勝手に思ってます。
私自身が茶道を一から習う時間的余裕はないのが残念ですが、お客としての作法は学ぶつもりです。