お盆休みにスコットランドのスカイ島というところに行ってきました。
↓ 地図の赤いマークの島です。
面積は1700㎢で大阪府(1898㎢)より少し小さいぐらい、人口は1万人弱ですが世界中から観光客が来ます。
なぜこんな辺境の島にわざわざ行ったかというと、タリスカーというウイスキーの蒸留所があるからです。まだ外飲みの習慣がなかった頃、たまたま入ったバーでこのウイスキーを飲んで独特の風味に魅了され、初めてウイスキーがうまい、と感じました。本やネットでは「力強いスモーキーさ」「黒胡椒のようなスパイシーさ」がある、とよく表現されています。いつかはこの蒸留所に行ってどんなところでこの風味が育まれるのか見てみたいと思っていました。
8月10日午後6時にカタール航空で関空からドーハ、ロンドンを経由してスコットランドのインバネスという都市に着き、そこからバスで3時間強、合計約30時間でスカイ島に到着しました。翌日貸し切りタクシーでタリスカー蒸留所へ行き、ネットで予約してあった1時間の見学ツアーに参加しました。最初にウイスキーの製造過程について説明があり、その後研修室のような部屋でテイスティングがありました。当然説明は全て英語で、残念ながら私のリスニング力では全く理解できませんでした。独特の風味が蒸留所が海のそばにあるためかは正直わかりませんでした。しかしテイスティングではとても強く良い香りと味がして楽しめました。
翌日はバスツアーに参加して観光し、翌々日に今回の旅のハイライトである”Old Man of Storr”(「ストーの老人」)に登りました。スカイ島の象徴的な名所です。下の写真のような尖って立つ右側の岩で、スカイ島一番の名所です。
電動自転車を借りてホテルから1時間ほど走ってふもとに着き、そこからなだらかな道を登りました。多くのハイカーが連なって登っていました。なだらかな登りでしたが老人に近づくにつれ急峻になり、はっきりとした道もなく岩の間をよじ登るように登り、岩の根元のくびれた部分にに着きました。
このような風景が形作られたのは、その昔マグマが噴出してかたまり、長年の地滑りでこのような尖塔状の奇岩が取り残されたためだということです。行ってみると岩は黒いグレーで、確かに溶岩が固まったものだと思いました。
強風が吹いていて油断すると飛ばされそうになりましたが素晴らしい眺めを見ることができました。根元でコープで買ったサンドイッチを食べました。これが念願だったのです。振り返ってみると約50mの岩が背後にそびえたっていました。
いつまでのこの絶景を眺めていたいと思いました。
スカイ島には結局4泊5日で丸一日居られたのは3日だけでしたが、スコットランドの壮大な風景を堪能しました。