日別アーカイブ: 2011年10月18日

インフルエンザワクチン事情2011(その2)

12日のブログで、

今年は、ワクチンが余るのか、不足するのか、
全く読めない、

と書きました。

不安に感じた方もおられるかもしれませんので、
解説しておきます。

まず、
ワクチンメーカーの1社の製品が検査で不合格になったのですが、
11月には、再生産品が間に合う見込みです。

次に、
3歳以上の小児のワクチン接種量が今年から増え、大人と同じ量になります。
これは、少量接種では効果が不十分の可能性があり、
WHO基準に合わせることにしたためです。

ということは、
去年と同じワクチンの量だと、小児量が増えるため
同じ人数には打ち切れないことになります。

今年は、去年の2割、いや、4割増しで薬問屋に注文しなければ、、、

と思っていた矢先、
問屋から、「大量注文NG」の連絡が。

なんでも、毎年「どかっと400人分」ぐらい注文して、
シーズン終了間際に「100人分」返品するような医療機関が
結構多かったらしく、
今年から、ドンブリカンジョウの大量発注は禁止になったとのこと。。。

まつもとクリニックでは、毎年返品ゼロを達成していたのに、
開業して2年間、必死で計算、予想して注文したのは何だったのか
とぼやきたくなりますね。

結論。

薬問屋に在庫がある限りは、ワクチン予約は可能です。
たぶん、去年と同じ人数分ぐらいは大丈夫と予想しています。

新型インフル発生以降、結果的にはワクチンが不足した年はありませんでした。
今年も、余るんちゃう?と、100%は言い切れないところが、つらいですが。

で、書き出しに戻って、

今年は、ワクチンが余るのか、不足するのか、
全く読めない、

ということになるのですね。

ご希望の方は、早めの予約を、お勧めする次第です。