インフルエンザワクチン事情2011(その2)

12日のブログで、

今年は、ワクチンが余るのか、不足するのか、
全く読めない、

と書きました。

不安に感じた方もおられるかもしれませんので、
解説しておきます。

まず、
ワクチンメーカーの1社の製品が検査で不合格になったのですが、
11月には、再生産品が間に合う見込みです。

次に、
3歳以上の小児のワクチン接種量が今年から増え、大人と同じ量になります。
これは、少量接種では効果が不十分の可能性があり、
WHO基準に合わせることにしたためです。

ということは、
去年と同じワクチンの量だと、小児量が増えるため
同じ人数には打ち切れないことになります。

今年は、去年の2割、いや、4割増しで薬問屋に注文しなければ、、、

と思っていた矢先、
問屋から、「大量注文NG」の連絡が。

なんでも、毎年「どかっと400人分」ぐらい注文して、
シーズン終了間際に「100人分」返品するような医療機関が
結構多かったらしく、
今年から、ドンブリカンジョウの大量発注は禁止になったとのこと。。。

まつもとクリニックでは、毎年返品ゼロを達成していたのに、
開業して2年間、必死で計算、予想して注文したのは何だったのか
とぼやきたくなりますね。

結論。

薬問屋に在庫がある限りは、ワクチン予約は可能です。
たぶん、去年と同じ人数分ぐらいは大丈夫と予想しています。

新型インフル発生以降、結果的にはワクチンが不足した年はありませんでした。
今年も、余るんちゃう?と、100%は言い切れないところが、つらいですが。

で、書き出しに戻って、

今年は、ワクチンが余るのか、不足するのか、
全く読めない、

ということになるのですね。

ご希望の方は、早めの予約を、お勧めする次第です。






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