アトピーにステロイド軟こう使って、イイんです!

EBM(Evidence-Based Medicine)

医師が治療法や薬を選ぶときに
参考にするのが
EBM(Evidence-Based Medicine)
です。
日本語では「根拠に基づく医療」といいます。

ステロイド軟こうですが、
ネット上では賛否両論、
むしろ「否」の声の方が大きいこともありますが、

EBMでは、
アトピー性皮膚炎に対する外用剤治療での
ステロイド外用薬は、
推奨度1(強い推奨)、エビデンスレベルA(高い)
という評価を得ています。

この「1A」というのは、
医師は、推奨した治療を行うことが勧められる
つまり
アトピー性皮膚炎治療にステロイド軟こうを使うのが良い
(ただし適切な使用が前提で、副作用にも注意する。)
という意味なのです。

一方で、「皮膚科専門医」のなかには、
「アトピー性皮膚炎はステロイド軟こうでは治らない」
「私が研究した食事療法をすると良くなる」
などとホームページで発信している人がいます。

この人の「意見」は
EBM的に評価すると
エビデンスレベルC(とても低い)
結果を支持する質の高い研究がない、「専門家の意見」
となります。

個人の意見はCなのですね。

日本国内外のEBMに基づき作られたのが
アトピー性皮膚炎診療ガイドラインで、
最新バージョンは2021です。

次回は、
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021の
治療セクションについて説明します。