今年も残すところあと1ヶ月半になりました。
年末年始の休診日、診療日のご案内をしておきます。
年末12月28日土曜日の午前中まで通常通り診療します。
28日(土)午後と
29日(日)より1月3日(金)までは、終日休診します。
年始の1月4日(土)は、午前中のみ診療、午後休診、
1月7日(火)より、通常通り診療します。
土曜日の午後(12/28、1/4)は休診となりますのでご注意下さい。
今年も残すところあと1ヶ月半になりました。
年末年始の休診日、診療日のご案内をしておきます。
年末12月28日土曜日の午前中まで通常通り診療します。
28日(土)午後と
29日(日)より1月3日(金)までは、終日休診します。
年始の1月4日(土)は、午前中のみ診療、午後休診、
1月7日(火)より、通常通り診療します。
土曜日の午後(12/28、1/4)は休診となりますのでご注意下さい。
まつもとクリニックのアトピー性皮膚炎、乳児湿疹の治療内容についての説明文を書き直して、ホームページをアップデートしました。
ブログで一部を紹介したいと思います。
「当院のアトピー性皮膚炎・乳児湿疹の治療」
当院の治療方針(治療のすすめ方)を説明します。
当院のアレルギー科でアトピー性皮膚炎、乳児湿疹の治療をご希望の患者さんは、ぜひお読みになって下さい。
1)アトピーとアレルギーについて
まつもとクリニックでは、アトピー性皮膚炎診療ガイドラインに基づいた、ステロイド外用治療を行っています。
2)当院のアトピー性皮膚炎・乳児湿疹の診察について
基本的にステロイドのぬり薬を使います。
ステロイドのぬり薬は、正しい使い方をすれば、一週間ぐらいでしっかりアトピーの症状を改善させることができます。
漢方薬だけの治療、ステロイドのぬり薬を使わない治療は行っていません。
予約診察にして「診察時間枠」を確保しています。
直接来院しないで、必ず事前に電話で予約をお取りください。
3)アトピー性皮膚炎診療ガイドラインに基づく治療
皮膚科学会、アレルギー学会の先生方が集まって「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」が作成されています。最新バージョンは2021年版です。そこには、診断、検査、治療法など、最新の研究に基づいた情報がたくさんのっています。アトピーの新しい薬(軟こう、内服、注射薬)も取り上げられています。
一方で、「皮膚科に通院しているのにアトピーがよくならない」という患者さんもたくさんいます。
などについて、ホームページで解説しています。
今年も、A型2種類+B型2種類で、合わせて1本のワクチンになっています。
去年ワクチンを接種された方も
抵抗力(抗体)は低下していますので、
今年も接種されることをお勧めします。
ワクチン接種料金は、HPのお知らせをご覧ください。
予約希望の方は、診療時間内にお電話をお願いします。
電話番号は、 075-752-1412 です。
すっかり告知忘れていました。
本日、9月20日(金)15:00~16:30 京大病院での感染対策カンファレンス出席のため休診します。
「猛暑日」やら「熱帯夜」やら、まだまだ残暑が厳しいですが、夜に帰宅して車を降りると、聞こえてくる虫の声、ふわっと吹く風に季節の変化も感じられるようになってきました。
今日は秋のアレルギーについての注意をお伝えしたいと思います。
ダニ
季節の変わり目に増えます。床の掃除や、布団カバーの洗濯を。
草の花粉
キク科(ブタクサ、ヨモギなど)
イネ科(カモガヤ、オオアワガエリなど)
草の花粉は、スギやヒノキなど樹木の花粉と異なり、京都盆地全体が影響を受けることはありませんが、鴨川の河原、公園など草むらに近寄ると症状が悪化します。
ブタクサアレルギーとメロン、スイカ、バナナなど
ヨモギアレルギーとセロリ、ニンジン、ピーナッツなど
花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)で口がかゆくなる(OAS)こともあります。
秋の花粉症を起こす植物に、アキノキリンソウがあります。
セイタカアワダチソウとも呼ばれ、秋には黄色い花が密集して咲きます。
北米原産の外来種で、「侵略的外来種ワースト100」に指定されています。
webで写真を見ると、子どもの頃遊んでいた田舎の原野にたくさん咲いていたのを思い出しました。あの頃は、花粉症など全然なかったのに。その代わり、蓄膿の友達はたくさんいました。
生活環境の変化と病気、アレルギーの関連、あると思います。
(続く)
以前に、口腔アレルギー症候群、ラテックスアレルギーと食物アレルギーなど、
花粉やラテックスにアレルギーのある人が、
似たような形の食物分子にもアレルギーを起こすようになる
「交差抗原性」についての記事を書きました。
検査関連の解説パンフレットを持ってきてくれる
サーモフィッシャーダイアグノスティックス株式会社のリーフレットに
わかりやすいイラストが載っていましたので
紹介したいと思います。
*以下の図表はサーモフィッシャーダイアグノスティックス株式会社リーフレットより抜粋転載
1)花粉ー食物アレルギー症候群(PFAS)
花粉ー食物アレルギー症候群(PFAS)と口腔アレルギー症候群(OAS)の関係ですが
花粉症のある人が特定の食材でアレルギーを起こすことが、PFAS、
PFASの中で、口がかゆくなることをOASといいます。
スギ花粉との関連に、トマトと書いてありますね。トマト以外に、桃にも症状が出ることがあります。スギ花粉症の人全員ではありませんが、食べるときは気をつけて下さい。特に熟れているものに注意が必要です。
2)食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)
小麦依存性運動誘発アナフィラキシー(WDEIA)
3)ラテックス-フルーツ症候群(LFS)
4)pork-cat症候群
こんなことって、あるんかなぁ。
私は猫好きで、豚肉も好きなので、なったら悲しいなぁ。。
5)パンケーキ症候群(経口ダニアナフィラキシー)
最後の項目は、似たようなアレルゲンに反応する訳ではなく、
古くなった小麦粉、お好み焼き粉などの中にダニが繁殖してしまい、
それを食べるとダニアレルギーで症状が出る
というものです。
特殊の中で、さらに特殊なケースですが、粉モンは早いうちに使い切るようにしましょう。
食物を食べた後に、腹痛、下痢などの消化器症状を起こすときに
食物成分に対するアレルギーが原因になる場合と
アレルギーではないが似たような症状が起こる場合があります。
アレルギー性疾患
免疫反応によって症状が出ます。
問診、採血(特異的IgE抗体検査)などで診断します。
非アレルギー性疾患
仮性アレルゲン
食物に含まれるヒスタミンやセロトニンなどの化学物質により、腹痛、下痢などの症状が出ることがあります。
原因になりやすいのは、
・鮮度の落ちた鯖
・ほうれん草、長芋、トマト、なす、バナナ、キウイ、パイナップル(あくの強いもの、よく熟れたもの)
・ワイン、チョコレート
など
「普段は大丈夫だけど、たまたまサバにあたってかゆくなった」
→仮性アレルゲンの可能性が高い
乳糖不耐症
牛乳を飲んで下痢腹痛を起こす人の中には、牛乳に含まれる乳糖が十分に消化できない体質の人がいます。
食中毒
食材に含まれる毒素や、O-157、ノロウイルスなどの病原菌が原因です。
非アレルギー性疾患の場合は、原因として疑った食材の特異的IgE検査は陰性になります。
特殊なアレルギー性疾患
アニサキスアレルギー
アニサキス(寄生虫の一種)が寄生した魚介類を摂取することで発症します。
摂取した魚介の特異的IgEが陰性、アニサキスの特異的IgEが陽性になります。
刺身の中に運悪く生きたアニサキスがいて食べてしまったら、胃の中でアニサキスが暴れ回って激痛を起こすことがあります。これは「アニサキス症」という病気です。
消化器内科で胃カメラをしてアニサキス自体を摘出する必要があります。
食材の加熱、冷凍が「アニサキス症」の予防には有効です。
それに対して、アニサキスアレルギーは、
アニサキスの蛋白質に対する反応なので、アニサキスが死んでいても発症することがあります。
アニサキスの対する抗体検査は、View39には含まれていません。
個別の、特異的IgE抗体検査で調べることになります。
ピーナッツのAra h2
クルミのJug r1
カシューナッツのAna o3
は、それぞれのナッツに含まれるタンパク質の一種で、
アナフィラキシーなどの重症アレルギーを引き起こすと言われています。
食物アレルギーの診断は
1)問診
2)採血で特異的IgEを検査
3)経口食物負荷試験
の順にすすめて行きます。
ナッツアレルギーが疑われる場合に
ナッツの「粗抗原」+アレルギーコンポーネントを合わせて調べ、
どちらも高値なら
負荷試験をスキップして
ナッツアレルギーと診断することが出来ます。
アレルギーコンポーネントが高値の場合
経口負荷試験をおこなうことでアナフィラキシーを起こしてしまうリスクが高まるため
あえて負荷試験はしない
ということですね。
まとめると
ナッツのアレルギーコンポーネント検査は、
食物アレルギーの確定診断に役立つ検査、です。
以前のブログで、
オボムコイド、ω-5グリアジン、Gly m4 など
聞き慣れないアレルゲンの話をしました。
ナッツ類の特異的IgE抗体検査(IgE抗体)の中にも
いくつか「ローマ字表記」のものがあります。
これらをまとめて
アレルギーコンポーネント
と呼びます。
卵白、小麦、大豆、ピーナッツ、などのIgE抗体は
多くのタンパク質が含まれる「粗抗原」
に対する検査
それに対して
オボムコイド、ω-5グリアジン、Gly m4、Ara h2、などは
単一のタンパク質、アレルギーコンポーネント
に対する検査
となります。
*サーモフィッシャーダイアグノスティックス株式会社リーフレットより抜粋転載
アレルギーコンポーネントを調べる意味については、
次回解説します。
お盆の期間中、
8月14日(水)より8月16日(金)までの3日間
休診します。