月別アーカイブ: 2015年5月

リワーク(復職)支援(その14)

皆様、おはようございます。心療内科 精神科千里中央駅千里ニュータウン医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク (復職)支援」の14回目です。引き続き、リワークについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】一方、職場復帰判定委員会リワーク判定委員会)を設置している企業は3割程度であり、大企業においてもいまだ2割程度しか休業期間を定めておらず、各企業および事業場の事情に合わせて職場復帰支援リワーク支援)を行う必要があります。
2004年10月、厚生労働省より『心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引きリワーク支援の手引き)』(以下、復職ガイドラインリワークガイドライン))が示されました。企業によっては、既にメンタルヘルス疾患休業者に対する職場復帰プログラムリワークプログラム)による復職支援を行っておりリワーク支援を行っており)、厚生労働省の復職ガイドライン厚生労働省のリワークガイドライン)に先んじた形で施策を導入・運用している所もあります。復職支援プログラム導入前リワークプログラム導入前)は、復職判定リワーク判定)や復職後リワーク後)の復職支援は各事業場の産業医リワーク支援は各事業場の産業医)に委ねられており、知識や経験に差があったが、復職支援プログラムとして判断基準や対応を標準化リワークプログラムとして判断基準や対応を標準化)することによって、人材や環境に左右されることなく、円滑な職場復帰を可能リワークを可能)にしました。さらに、職場復帰時リワーク時)に重点をおいた職場復帰支援のみでは不十分リワーク支援のみでは不十分)であるとの認識から、休業前からの復職支援休業前からのリワーク支援)にも力を入れ、「休業復職プログラム休業リワークプログラム)」として改定されています。
以上、心療内科千里中央駅直結千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。


リワーク(復職)支援(その13)

皆様、こんにちは。心療内科 精神科千里中央駅千里ニュータウン医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク (復職)支援」の13回目です。引き続き、リワークについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】2006年版『産業人メンタルヘルス白書』によれば、「現在、こころの病のために1か月以上休業している従業員がいる」会社は、全体で74.8%、3,000人以上の会社では93.8%と、従業員数の多い会社における割合が多く、年々増加傾向にあります。また、最も多いメンタルヘルス疾患としては、「うつ病(気分障害)」を94.0%の会社が回答しており、うつ病対策の重要性が再認識できます。
しかし、「うつ病」といっても、適応障害的な要素が大きいうつ病から、逃避型のうつ病などの神経症性うつ、躁うつ病統合失調症うつ状態などと、病態はさまざまです。職場不適応の構成要因に対しては職場調整等により比較的早く職場復帰可能リワーク可能)であるが、人格の未熟さや家庭の職場復帰支援リワーク支援)不足が大きく影響しているメンタルヘルス不調においては、復職までにリワークまでに)数年を要するものまで存在し、対応はケースバイケースであり、復職支援が難しいリワーク支援が難しい)ところです。
以上、心療内科千里中央駅直結千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。