2月19日に第30回南大阪臨床栄養研究会(製薬メーカー共催)という講演会を聴講してきました。
久々にWebでなくリアルの講演会で何だか新鮮な気分でした。
演題は「糖尿病治療の進歩とGLP-1受容体作動薬」、演者は順天堂大学代謝内分泌内科学教授の綿田裕孝先生でした。
特に印象に残ったお話しは、
・糖尿病食品交換表の総エネルギー摂取量の設定は標準体重xエネルギー係数。標準体重はBMI22を基準としているが、これは過去の健診データが基礎になっている。ただし年齢は30~50歳が対象で、あくまで健診データの異常の有無を見ており、予後ではない。
・通常のデスクワークの人でも2500キロカロリーとっている。
・例えば身長160㎝の人で「軽労作」ならばエネルギー係数を30としても1.6x1.6x22x30≒1700キロカロリーとなり、少なすぎる。厳しすぎてドロップアウトする人が多かった。
・目標体重は65歳以上なら身長(m)x身長(m)x22~25でよい。エネルギー係数は普通の労作(座位中心だが通勤・家事・軽い運動を含む)なら30~35で。
・食事制限は個々の患者さんで自由度が大きい方が良く、療養を継続できることの方が重要と考える。