来院すぐ、洗面所で石けん手洗いを。
コロナウイルスはエンベロープウイルスなので、石けんの手洗いで十分消毒できます。
正規品の70%アルコールが供給不足ですので、患者さんの手指消毒用として玄関に設置することができません。
(院内掲示より抜粋)
まつもとクリニックでは感染対策として、来院すぐに洗面所での石けん手洗いをお願いしています。
コロナウイルスでは、咳などの飛沫感染と同じくらいに、手についたウイルスが、目、鼻、口の粘膜から感染する接触感染が問題になっています。
テレビのニュースで、施設の入り口で液体の「消毒液」を手にすり込んだり、物品の消毒のためにスプレーしたりする場面を見ない日はありません。
この状況、私はとても心配なのです。
「その消毒液は、本当に有効なものなのか」と。
そのため、クリニックの入り口に「70%エタノール」を設置する余裕は全くありません。
かといって、無印の、本当に有効かどうかわからない液を置くことは、私にはできません。
「70%エタノール」を潤沢に入手できるルートがあるなら教えてもらいたいものです。
。。。前向きな話をしましょう。
実は、石けん手洗いはとても有効な「コロナ対策」なのです。
2. 手や指などのウイルス対策
①手洗い
手や指についたウイルスの対策は、洗い流すことが最も重要です。手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで1/100に、石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らせます。
手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はありません。
参考:新型コロナウイルス対策ポスター「新型コロナウイルス対策 身のまわりを清潔にしましょう。」
②アルコール(濃度70%以上95%以下のエタノール)
手洗いがすぐにできない状況では、アルコール消毒液も有効です。
アルコールは、ウイルスの「膜」を壊すことで無毒化するものです。
<使用方法>濃度70%以上95%以下(※)のエタノールを用いて、よくすりこみます。
(※) 60%台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があると考えられる報告があり、70%以上のエタノールが入手困難な場合には、60%台のエタノールを使用した消毒も差し支えありません
<注意事項>※アルコールに過敏な方は使用を控えてください。
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クリニックの掲示板には単純化のために
石けんの手洗いで十分「消毒」できます。
と書いていますが、
正確に書くなら、
石けんでウイルスの粒子を破壊して
手洗いで手についたウイルス量を減少させ
感染リスクを減らすことができます。
となります。
厚労省も情報提供しているように
①が手洗い
手洗いできないときは
②アルコール
しかも
①②合わせてする必要なし。
が正確な情報なので、
まずしっかり石けん手洗いをするようにしましょう。
つづく