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第2回MKPT学術大会で野田が研究発表しました

2018年3月17~18日の2日間、富山で行われた第2回MKPT学術大会に当院理学療法士の野田が参加し研究発表しました。

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この学会は【臨床に活かす形態と機能の診方】というテーマでおこなわれ、今回は野田が「上肢運動時における肩甲骨内転筋の超音波動態評価‐少年野球選手に着目して‐」というタイトルで口述発表しました。

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一般的に投球障害の選手は肩甲骨内転筋の筋力が低下していると言われています。しかし客観的なデータで示した研究は少ない現状にあります。また肩甲骨内転筋の一部である僧帽筋に着目した研究が多数で、菱形筋に着目した研究はあまりみられていません。そこで今回は臨床現場で比較的容易に使用できる超音波検査装置(エコー)を用いて、菱形筋を含め肩甲骨内転運動にはどの筋が主に働いているのかを検証しました。

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この学会の参加者は普段病院や診療所で働いている理学療法士だけでなく、研究に従事している理学療法士も多く、質疑応答では研究に従事している理学療法士から我々とは視点の異なる意見を頂きました。まだまだ課題があり再考が必要ですが、投球障害の予防に向けた研究をおこなっていくことで、当院に来ている投球障害の患者様により良い治療を提供できると考えています。

 

Nクリニックグループでは、怪我から復帰するためのリハビリテーションに加えて、怪我を事前に防ぐための活動も実施しております。野球肘検診やスポーツ現場でのトレーナー活動があります。選手の怪我が多く、困っている指導者の方や保護者の方がいましたら、是非一度ご相談ください。

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報告者:野田


第52回日本理学療法学術大会に参加してきました

平成29年 5月12日から5月14日の3日間、千葉県の幕張メッセにて第52回日本理学療法学術大会が開催され、当院からはリハビリテーション科の田中、沼澤、野田が参加しました。

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今回は、沼澤が「高校生バスケットボール選手における足関節捻挫の危険因子について~メディカルチェックを用いた前向き調査~」という題で、口述発表を行いました。

発表の内容としては、バスケットボールで特に起こりやすい怪我の一つに足関節捻挫がありますが、他の障害と比べて軽視されがちです。今回は大阪府バスケットボール協会の活動の一環として行っている高校生や中学生年代のメディカ ルチェックを通して足関節捻挫が起こる原因を分析し発表を行いました。将来的にはメディカルチェックを通して、足関節捻挫の発生や再発予防に繋がるようにしていきたいと考えています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2016/0/2016_1203/_pdf

 

また、野田は「振り向きテストにおける足関節不安定症の定量的評価の再現性」という題で、ポスター発表を行いました。振り向きテストとは、足関節捻挫の不安定性を評価するための方法で、捻挫をした事がある人とない人で不安定性に差があるのかを検討しました。足首に不安定性があるが、どれくらいの不安定性があるのかは不明瞭であり、検者(医療従事者)の主観になっています。そのため、加速度計を使用し足首の不安定性を客観的なデータで示していくことが出来れば、足関節捻挫になってしまった選手の復帰時期や再発のリスクなどに有用になると考えています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2016/0/2016_1282/_pdf

 

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Nクリニックグループでは、怪我から復帰するためのリハビリテーションに加えて、怪我を事前に防ぐための活動も実施しております。その一つにスポーツ現場でのトレーナー活動があります。選手の怪我が多く、困っている指導者の方や保護者の方がいましたら、是非一度ご相談ください。

 

報告者:野田