歩きましょう!

みなさん、歩いていますか。


いきなりですみません。うちのクリニックのモットーでも歩くことがテーマになっていますが、私がこの2年ほど持続的に取り組んでいるのがウォーキングなんです。

早朝の運動はよくない(睡眠時の脱水が改善するまで1時間以上かかります。その期間に汗をかくと、より脱水が進むので、脳梗塞や心筋梗塞の呼び水にもなりかねませんが)とは言いますが、時間の関係上早朝にウォーキングをしています。

 
きっかけは太りすぎたこと。昨年は診療所の所長をしていたのですが、93㎏まで体重が増えてしまい、メタボリックシンドロームの指導を患者さんにするときの説得力がゼロになってしまっていました。これではいかん、と一念発起し歩き始めました。水泳は金づちでむり、ランニングは膝を痛める、テニスやゴルフはそもそも時間がない、ライザップはリバウンドするしということで、消去法で決めたようなものでした。

最初は10分歩いたら顎が上がってしまい、心臓バクバクでダメでしたが、徐々に時間が歩けるようになり、またスピードも上がり、1km9分前後で歩けるようになりました。
調子乗りすぎて2時間くらいあるいたり、歩きすぎてシンスプリント(下腿のいたみ、つかいすぎです)になったりいろいろしましたが、
途中でアシックスのスポーツ工学研究所の書籍に出会い、徐々にスタイルを修正していきました。


最もインパクトのあった出来事はスピードウォーキングの考え方です。1Km7分で歩くこと(競歩は5分くらいだそうです)が走ることよりもカロリー消化が大きくてしかも、ウォーキングなのでランニングより運動器に負担をかけない優れた運動法であるということを知り愕然としました。

持続的に7分で歩くのはまだ、私も体ができていないので無理ですが、インターバルトレーニングといって通常のウォークの中で何分か7分歩行を取り入れるやり方を実行しています。


そもそも、間違っていただきたくないのですが、運動で痩せようなどと思わないでください。例えば、減量のために運動だけで対応する場合は、週3回2時間以上クロールでの水泳を行わないと体重は落ちません。こんなんできますか?私には絶対無理です。もう部活ですよ、これでは。
運動の意味はやせやすい体を作ることです。筋肉を増やして、静止時のエネルギー消費を上げ(基礎代謝を上げることです)、脂肪の燃えやすい体にすることが大事なんです。あとは食事に気を付けること。

クリニックにも掲示していますが簡易カロリーコントロールである手ばかり法を用いて、概算の1日のカロリーをイメージします。無理のない食事量の制限は最後の一口を食べないです。これでおおよそ1日200カロリー少なくでき、ひと月6000カロリー減らすことになります。これで体重1kg分です。

こうして増えたり減ったり、停滞したりして1年間で14kgやせました。
ただし、ご多分に漏れずコロナ太りしてしまい4kg戻ってます。今月に入ってまたウォークも再開できているので、また次は70kg目指して励もうかと思っています。

私のウォーキングのお供は、アップルウォッチとスマホアプリのあるくとです。

ともに、調子に乗せてくれるのでついつい歩きすぎてしまいますが、一日の歩行時間の目安はできれば40分までが良いと思います。また歩数も7000程度が良いのではないでしょうか。

20万歩を1カ月に超えて歩行継続すると運動器に障害が出やすいという報告があります。

 

ウォーキングはランより、ダサい感じがしますが私は大好きです。
あるいているとどこまでも歩いて行けそうな気がしてワクワクします。かきすぎない汗もちょうどいい感じですし、爽快感はすばらしものですよ。それに何といっても、時間や季節によって変わっていく空の色や、周りの風景、歩くスピードで初めて見える町の景色など、家いろんな素晴らしい体験を身近でさせてもらえます。

 

あるくのって、いいですよ。どうですか?
靴をそろえて、ウエアを選んで、ドリンクをもって、飛び出してみませんか?