はじめて喘息と診断された長い夜

私(院長)は、小児喘息ではありませんでした。
初めて発作を起こしたのは30代半ばだったような、、

その頃、京都市内の救急病院に勤めていて
呼吸器内科グループに所属し、
吸入ステロイドなどで喘息患者さんの治療をしていました。
当時は、ベコタイドエアなどのスプレー製剤でたね。(懐かしい)

 

秋のとある晩、某激安スーパーで買った納豆を食べてから
数時間後から咳き込みだし、
どうにも苦しくなって
自分の勤務先の病院に時間外受診をすることに。

そのときの当直医が
同じ呼吸器グループの先輩N医師で
救急室で診察するなり
「おぉ、これは喘鳴(ゼーゼー)が聞こえるな」
「喘息と思うけど、食べておかしくなったのならアレルギーかもしれん。
喉頭(のどの奥)も診ないといけないな」
などとのたまわれ
「ちょっと先生(私のこと)ガーゼでベロもっといて」
「今からこいつ(デンタルミラー)で喉頭見るから」
「げほげほ、う~く・る・し・い、、オエッ」

デンタルミラー

デンタルミラー

N先生は
プライマリーケア、鑑別診断、など
医療の基礎に含蓄が深く
アレルギーによる喉頭浮腫の除外にこだわったのでした。。。

「喉頭は大丈夫やな」
「喉頭浮腫起こしてたら、最悪気管切開せなあかんしな」
(気管切開!、ゾ~っ、ヤメテ)
「やっぱり喘息やな。先生、そこのボルマチックでサルタノール2パフ吸入しといて」
「あと、ベコタイドとサルタノールエア出しとくわ。やり方知ってるな」

こうして
あの夜から、突然喘息デビューとなりました。

 

喘息の思い出で一番強烈だったのが、
前回ブログの「危機一髪」編
二番目が、この「喘息診断」編
だったと思います。

それ以降、
年に数回、症状が出ますが、
吸入薬でコントロールするようにしています。






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