胃がんになりにくい生活習慣とは?

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。

「胃がんのリスク検診(ABC検診)マニュアル」を読んでいて 非常に参考になるページがありましたので、一部を要約して解説します。

ズバリ テーマは「胃がんを遠ざける生活習慣」です。

ピロリ菌に感染していると胃がんになりやすいのは、このページを見ている方ならご存知だと思います。しかし、ピロリ菌に感染したからと言って全員が胃がんになるわけではありません。(10年で3%程度で胃がんが発症します)
そこで、少しでも胃がんになりにくくするための生活習慣のポイントをまとめます。

●タバコ
国際的にも 胃がんのリスクを「確実」に高めると判定されています。相対リスクは1.6倍程度を推計されています。

●塩分、塩蔵食品
塩分は胃がんリスクとなる「可能性が高い」と考えられています。タバコほどではないですが、やはり注意が必要です。特に男性で胃がんリスクが増加したとする報告があります。

●野菜
意外かもしれませんが?!、野菜や果物と、胃がん予防の関連はないか、あっても強くとされています。もちろん、だから野菜を取らなくてもいい、とはならないのですが。

●緑茶
緑茶にはカテキンという抗酸化物質があるのですが、胃がん予防効果は大きくはないと考えられています。女性では、緑茶の摂取量が多いほど予防効果があるという報告があります。
●コーヒーや飲酒
これも意外?!ほとんどの研究で関連が認められていません。

 

(少しでも胃がんになるリスクを減らすために)
■まとめ
野菜を多く摂って、塩分を控えること。そして禁煙すること。
そして何より大事なことは、ピロリ菌感染があれば除菌治療を行うことですね!

 


ペプシノーゲン法、って何?胃がんと関係あるの?

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。

今回は 最近検診でも測定されるようになってきたペプシノーゲンについて解説します。

 

■ペプシノーゲン(PG)とは

消化酵素ペプシンの不活性前駆物質で、胃内で分泌。その1%が血液中に流出する。
ペプシノーゲンⅠとペプシノーゲンⅡがあり、Ⅰは胃の中の胃底腺からのみ分泌され、Ⅱは胃底腺以外の胃粘膜(幽門腺や噴門腺など)からも分泌される。

炎症が強いとPGⅠ、Ⅱともに増加するが、特にⅡで上がる。
慢性胃炎(主にピロリ菌の影響)で胃の粘膜が萎縮されると、PG1、Ⅱともに減少するが、特にⅠが下がる。

■ペプシノーゲン法とは

胃粘膜が慢性胃炎で萎縮すると、それに比例してPGⅠとPGⅠ/Ⅱ比が下がることを原理としており、胃粘膜の萎縮の程度、胃がんのなりやすさのマーカーとなる。
PGⅠ≦70 かつ PGⅠ/Ⅱ≦3で「陽性」と診断する。(単位は省略)
ただし、あくまで「胃がんのリスク」であって、胃がんの診断では決してないことに注意!

一方、ピロリ菌除菌できると、PGⅠ↓Ⅱ↓↓となるため PGⅠ/Ⅱは↑になる。
除菌治療に失敗すると、そのような変化は認められないことから、除菌の成否や、胃炎の改善の指標にも用いられる。

 ■ペプシノーゲン法の注意点

①     ピロリ菌を除菌すると、炎症が軽くなるのでPGⅡが下がり、その結果PGⅠ/Ⅱが高くなるため、PG法「陰性」になってしまう。
②     ペプシノーゲン法陰性からでも胃がんの発生がある。(未分化がん)
③     胃薬(PPI プロトンポンプ阻害薬)を服用している場合や、腎機能が悪い人では数値が変わってしまうことがある。

今回はかなり難しい内容になってしまいました。ピロリ菌の専門家でないとなかなか分からない話だろうと思いますが、検診で受ける人は少しは知っておきたい情報です。

【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】大阪市内、JR森ノ宮駅直結 楽な胃カメラ、痛くない大腸カメラを行う内視鏡専門クリニックです。胃がんと大腸がんの撲滅に本気で取り組んでいるクリニックです。


ABC検診でまたピロリ菌がいてた!? 2回受けても意味ない?(ピロリ菌除菌後の方)

こんにちは。森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。

今月 2人の患者さんから「ABC検診受けたら、またピロリ菌がいてるので病院に行くように言われました。昨年 除菌できたって聞いていたのに」と問い合わせがありました。

●ABC検診ってご存知でしょうか?

ABC検診は「胃がんリスク層別化検査」といわれ、住民検診や職域検診、人間ドックでも採用されるところが増えている。血液検査で、ピロリ抗体検査と ペプシノーゲン法を組み合わせて ABCDにランク分けする。A群は胃がんのリスクが低く、Dになるにつれて胃がんのリスクが高いという仕組みです。

●問題は ピロリ抗体検査

抗体とは、ある異物(抗原)に対して特異的に働いて、生体からその異物を除去するタンパク質のこと(免疫グロブリン)です。

ピロリ菌に感染している人でも抗体は存在するが、ピロリ菌がかつていた人(例えば 除菌治療をしてピロリ菌そのものがいなくなった人)でも、この抗体は存在する

●ということは

除菌した人は、ピロリ菌そのものが消えても抗体が陽性のままであることが多い。
ということは ABC検診をすると B判定やC判定になることがある。
逆に言えば A群にならないことも多い。

●実は
ピロリ菌の除菌治療を受けた人は ABC分類の判定対象にはならない。
E群(除菌=Eradication)として区別される。

これが 除菌治療後の人は ABC検診を2回受けても意味がないという理屈でした。

ピロリ菌に感染していた胃は、除菌後も胃がんのリスクが残るため、いずれにしても
定期的に胃カメラをすることが大切です。

 


逆流性食道炎と食道がんの関係 

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。

今回のテーマは逆流性食道炎と食道がんの関係」

 逆流性食道炎の患者さんの多くが 食道がんを心配されています。

実は、逆流性食道炎と食道がんの直接の関係は言われていません

しかし注意点があり、逆流性食道炎で「バレット食道」が起こると、「バレット腺がん」という食道がんにはなりやすいリスクがあります。

 

◎そもそも食道がんには大きく2種類ある。

①    扁平上皮癌で、日本の食道がんの90%はこちらのタイプ。

②    バレット腺がんで、西洋諸国で多いタイプになる。

逆流性食道炎との関係が示唆されるのは ②バレット腺がんである。

 

 

◎バレット食道とは

食道の粘膜が円柱上皮と呼ばれる胃の粘膜と同様の組織に置き換わったものである。

胃食道逆流症(GERD)の患者の年間1-2%で発生するとされている。

肥満(メタボ)、喫煙者、高齢、男性の方がバレット食道の発生リスクである。

そのほかにもピロリ菌未感染や、胆汁酸逆流もリスクとされている。

 

◎バレット食道とバレット食道がん

バレット食道の患者の年間0.12-0.6%でバレット腺がん(食道がん)が起こる。

発がんリスクとして、白人、男性、高齢、慢性的な胃食道逆流症状がある、肥満(メタボ)、喫煙などが挙がられる。

 

大事なことは、バレット食道になる前の、胃食道逆流症(逆流性食道炎をふくむ)の段階で治療を行うことである。

内服治療としては、プロトンポンプ阻害薬(PPI)が一般的に使用される。

そのほかにもバレット食道からの発がん予防効果があるとされる薬剤には、アスピリン、非ステロイド性抗炎症薬、スタチンなどがあげられる。

逆流性食道炎のかたや、バレット食道と言われた方は 専門の先生にしっかり見てもらっておきましょうね。

 

【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】
大阪市中央区 JR森ノ宮駅直結で 鎮静剤を使った苦しくない胃カメラ、痛くない大腸内視鏡を行っています。
逆流性食道炎やピロリ菌治療も積極的に行っています。

 


血便があったら…これって大腸がん?!

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニックは内視鏡専門クリニックです。
大阪市中央区で鎮静剤を使った楽な胃カメラ、痛くない大腸カメラを行っています。

今回のテーマは「血便」

初めて血便があったら、だれしもびっくりします。「えっ、大腸がん?!」と青ざめる気持ちも分かります。が、その前に冷静になって 読んでほしいと思います。

■血便の原因

大腸がんだけでなく、痔、大腸ポリープ、虚血性腸炎、憩室出血、感染性腸炎、潰瘍性大腸炎、薬剤性腸炎など いろんな病気で血便が出ることがあります。

■血便で大事なこと(1)

血便といっても、その訴えは患者さんによってさまざまです。「ティッシュに血が付いた」「お尻から血がポタポタ」「赤い粘液みたいなのがでた」「赤褐色の血だけが出た」「茶色の便の表面に赤いのがついてた」など。

その中で大事な情報は、血便の「色」です。

鮮血で真っ赤なものや、ピンク色の粘液、赤ワイン(赤レンガ)の色など。
肛門から近い部位からの出血ほど鮮血になり、離れるほど褐色になっていきます。
もしも、血便があれば写メに残しておいて、診察の時に医師に診てもらいましょう。(非常に参考になります)

 

■血便で大事なこと(2)

血便以外の症状です。便が細くなった、おなかが張る、お尻が痛い、便秘、コロコロ便しか出ない、熱がある、腹痛がある、など。診察で話を聞くだけでもある程度の絞り込みができます。

 

■血便で大事なこと(3)

必ず医師、できたら消化器専門の医師の診察を受けましょう。くれぐれもネットの情報だけで思い込んで放置しないように。後になって後悔するのは自分です。
最終診断として 大腸カメラ(大腸内視鏡)が必要となることも多く、正しい診断と治療のために検査も受けておきましょう。

 

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 
大阪市中央区 JR森ノ宮駅直結の内視鏡専門クリニックです。
鎮静剤麻酔を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸内視鏡をメインに行っています。

 

 


「大腸憩室」って言われたけど。大腸に穴があいた?!

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。

今回のテーマは「大腸憩室」

この病名を聞いたことはありますでしょうか?

大腸カメラを受けられた方は聞いたことがあるかも知れません。

 

■大腸憩室とは

大腸の粘膜が、腸管圧が高くなったために「凹んでしまう」病気です。

正確には穴はあいていません。(腸に穴が開いたら、大問題です!)

その凹みから出血をしたり、炎症を起こして腹痛の原因になることがあります。

大腸カメラを受けた患者さんの2~3割で認められ、増えている病気です。私(院長)も実は持っています。

 

■大腸憩室出血

多く(70-90%)は自然に止まりますが、再出血も20-40%と高率(1年以内で20-35%)であり、

そのリスクは、男性、高齢、内臓脂肪増加、鎮痛剤/アスピリン内服で高いとされています。

動脈性の出血であり、出血すると大量に出血することがあります。

→一般的には下血で発症し、その多くは緊急で止血術が必要となります。

その方法には ①内視鏡 クリップ法(直達法、縫縮法)、結紮法、エピネフリン局注法

②動脈塞栓療法 ③大腸切除 などがあります。

 

■大腸憩室炎

憩室炎は、憩室にたまった便によって感染を起こす状態のことです。

一般的には抗菌薬投与で治癒しますが、膿が溜まったり(膿瘍)、腸に穴が開いたら(穿孔)

手術が必要となることがあります。

■治療 予防法

一度凹んでしまった憩室は 残念ながら元には戻りません。

これ以上凹みを増やさないように、腸管圧を上げないことが大切です。

つまり、便やガスをためすぎない、便秘治療が大事ということです。

 


ピロリ菌について、よく質問されること ※事前に読んでおいて下さい。

今回のテーマは「ピロリ菌」

今でも日本人の2000~3500万人!に感染していると言われており

多くの患者さんが検査、治療に来院されます。その中でよく出る質問をまとめてみました。

●ピロリ菌って何ですか?

ピロリ菌は4ミクロンの小さなバイキンで、土壌中などに生息しています。

乳幼児期に何らかのきっかけで口の中から入り、胃炎を起こし、潰瘍や胃がんの原因になります。

 

●ピロリ菌って移るのですか?

乳幼児期には移る可能性があります。この時期は免疫力も低く、胃酸分泌も少ないため、ピロリ菌に感染するとそのまま生息することになります。

逆に大人ではピロリ菌が口から入ったとしても、すぐに退治してくれます。

 

●ピロリ菌がいたらどうしたらいいのですか?

ピロリ菌は自然には居なくならないので、抗生剤の内服薬で除菌する必要があります。9割以上の方が消えます。

「ヨーグルトとかはいいのですか?」とよく聞かれますが、菌の数を一時的に減らすことができても、すぐに復活するため、根本的な治療にはなりません。

また 現在の時点で胃がんがないか胃カメラで事前に調べておく必要があります。

胃カメラでちゃんとチェックした人には保険が適応されますが、胃カメラを受けていない方は治療は保険が認められず自費診療になります。

 

●ピロリ菌は一度消えたら感染しないの?

データでは、0.2%(500人に1人)再感染することがありますが、ほとんどは感染しません。ですので、一度きちんと除菌する事が大事なのです。

また、一度消えるとほぼ再感染することがないので、「毎年ピロリ菌の検査をする」必要はありません。

 

ピロリ菌が消えたら胃は綺麗になるの?

残念ながら、慢性胃炎で変形(萎縮)してしまった胃の粘膜は元には戻りません。しかし、活動性を抑えることで、潰瘍や胃がんになる確率を減らすことは実証されています。

ピロリ菌が消えても、ちゃんと胃カメラでフォローしておきましょう。

 

ピロリ菌を調べたいのだけど、どうしたらいいの?

調べ方には主に胃カメラを使う方法と、胃カメラを使わない方法があります。

胃カメラを受けて胃炎があれば、その場で検査することができます。(保険適応)

胃カメラを使わずに、血液検査、便検査、尿検査、尿素呼気試験などで調べることができますが、これらは保険適応外(自由診療)になります。

 

【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】
鎮静剤を使った楽な胃カメラ、痛くない大腸カメラをする内視鏡専門クリニックです。ピロリ菌感染症専門医として、積極的にピロリ菌の検査と治療を行っています。ピロリ菌を除菌することで胃がんの予防につながります。ご気軽に相談ください。
大阪市中央区、JR森ノ宮駅直結にあるクリニックです。京橋、玉造からもアクセス良好です。


ABC検診 胃がんのリスク分類、って何?

【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】
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さて、今回のテーマは「ABC検診(胃がんリスク分類)」です。

最近では、人間ドックのオプションでも検査が出来るようになり、当院でもその結果を持って受診されるかたがたくさんおられます。

◆ABC検診とは

血液検査①ピロリ菌に対する抗体 と②血清ペプシノーゲン(胃炎の程度を反映)を測定し、その組み合わせで胃がんになるリスクを分類・評価する検診のことです。
ドックの血液検査でついでに調べられるため、よく用いられています。

A群:ピロリ菌抗体(―) ペプシノーゲン(―)
B群:ピロリ菌抗体(+) ペプシノーゲン(―)
C群:ピロリ菌抗体(+) ペプシノーゲン(+)
D群:ピロリ菌抗体(―) ペプシノーゲン(+)
(D群はC群と同じ範疇に含まれるため「ABC」検診となっています。)

例えばA群であれば、ピロリ菌に感染しておらず胃炎も殆ど無い胃であるということです。つまり、胃がんのリスクがほとんどないと考えれます。B群だとピロリ菌には感染しているものの、胃炎はそれほどひどくないため、胃がんのリスクも低いと考えられます。

D群は胃粘膜が高度に萎縮され抗体が陰性になってしまったものや、ピロリ菌が自然に排泄されたり、加齢によって抗体価が低下した場合が考えられます。

◆注意点①

ABC検診は、胃がんになる「リスクを分類」するものであって、胃がんかどうかを「診断する」検査ではありません。この部分は多くの方が誤解されている部分です。胃がんの発見には、胃カメラを受けておくことが大切です。

◆注意点②

すでにピロリ菌を除菌した方は、ピロリ菌抗体(+)となっているため、このABC検診での評価対象にはなりません。ピロリ菌に感染していた人(既感染)も胃がんのリスクはあるため、定期的な胃カメラ検査が必要です。なお、除菌=Eradication と訳されるため、このような方は「E群」と言われることがあります。

その他にも、胃薬を飲んでいる方、胃の切除手術をされている方、も正しい結果が得られない可能性があります。

◆注意点③

A群は、ピロリ菌がおらず胃炎もほとんどないため、従来は胃カメラの必要がないとされていましたが、最近のピロリ感染学会の報告では、A群からも胃がんの発生が多いことが分かってきました(2018年時点)。症状が有る方は、積極的に胃カメラを受けることをお勧めします。

以上、ABC検診についてまとめてみました。

当院ではピロリ菌の検査、治療を積極的に行っています。なぜなら、胃がんの原因のほとんどはピロリ菌だとわかっているからです。ピロリ菌が心配なかた、症状があるかたは積極的に検査をしておきましょう。

当院はピロリ菌治療、大腸ポリープ切除によって、胃がん、大腸がんの撲滅に努めています。


バリウム検査で「慢性胃炎」と書かれたら、必ず胃カメラを受けたほうがいい理由

バリウム検査で「慢性胃炎」と書かれてるのに、放置してはいませんか?

慢性胃炎とは 名前の通り慢性的に胃炎が起こっている状態です。

そうなると胃の粘膜は、本来のツヤツヤの粘膜が、ザラザラになっていき、ひどいとシワが少なくなる(粘膜が萎縮する)状態になります。

それがバリウム検査で見ると、「ザラザラしている」「粘膜不整」「ひだの消失」として観察されます。レポートにもそう記載されることになります。(一度確認ください)

 

慢性胃炎の原因の多くはピロリ菌だと考えられています。

ピロリ菌は5歳までに感染し、そのあと胃の中に棲みついて胃炎を起こします。その間、ほとんど症状が出ることはありません。そして知らないうちに粘膜をザラザラにしてしまうのです。

そして、怖いのはそのザラザラの粘膜から「胃がんが発生する」ということです。

早期胃がんでは、粘膜はわずかに赤くなったり、凸凹になったりするだけで、バリウムで発見することは一般的には困難と考えられています。そこで胃カメラでちゃんと調べて置く必要があります。

先日も バリウムで慢性胃炎を指摘されていながらも3年放置してしまったため、胃がんが見つかった方がおられました。慢性胃炎の原因であるピロリ菌を退治することで、胃がんのリスクを下げることが可能です。(残念ながら ゼロになるわけではありません)

 

ですので、バリウム検査で「慢性胃炎」と書かれていたら、きちんと胃カメラをして、胃炎だけでなく胃がんがないか必ずチェックしておきましょう。

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ゲップ、むかつきが強くなって来た人は必読! その症状は…


最近「ゲップが多くなってきた」と訴える患者さんが多くなっています。

酸っぱい物が戻ってきたり ムカムカ胸焼けを起こすことはないでしょうか?それは逆流性食道炎の症状かも知れません。

Q 逆流性食道炎とは?

逆流性食道炎とは、胃の中の胃酸などが食道に逆流して炎症を起こす病気のことです。

普通、胃の中の胃酸や食物が食道に逆流しないように、食道と胃の筋肉(下部食道括約筋)がしまっています。ところが、さまざまな原因で、この筋肉が緩むと胃酸が食道へ逆流しやすくなり、その強い酸のために食道に炎症を引き起こします。(なお 胃粘膜は粘液を作って胃酸から自分を保護しています)

 Q 逆流性食道炎の原因は?

一番大きな原因として、食道裂孔ヘルニアというものがあります。これは胃の一部が横隔膜の穴を通って食道側に「はみ出して」しまうものです。そうすると筋肉の締まりが効きにくくなり逆流しやすくなります。

他にも暴飲暴食、肥満でお腹が押されたり、便秘で腸から胃へ圧力がかかることで、逆流性食道炎をきたすことがあります。

その他にも血圧を下げるお薬の一部で、筋肉を緩ませる効果のため締りが悪くなることがあります。またストレスで胃の運動が低下した場合、胃の中に食物がたまり、それが逆流する事もあります。

 

Q 逆流性食道炎で、どんな症状が出るのか?

呑酸症状や胸焼け、みぞおちの痛み、胃もたれが代表的な症状です。

それ以外にも、喉まで胃酸が逆流してきた場合、のどの違和感や、喘息のような症状が出ることがあります。最近はこの症状で受診される方が多く見受けられます。

 

Q 逆流性食道炎の治療法は?

まず大事なことは生活習慣の改善です。

生活習慣の改善として、暴飲暴食を避けること、食後3時間は横にならないこと、肥満の方は体重減少を、便秘の方は便秘解消を行うことが大切になってきます。

薬物治療としては、胃薬(胃酸分泌を抑える薬)を飲んで経過を見ることが多いと考えます。その他の内服薬としては、胃腸の運動を抑える薬、不安を和らげる薬などを処方されることもあります。

正しい診断には胃カメラが欠かせません。食道がんの可能性もあるわけです。
診察、問診だけでは逆流性食道炎なのか 食道がんなのかの区別をすることはできないので
症状がある方は キチンと胃カメラをしておきましょう。