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粘膜下腫瘍(概論) 

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。

春になり、検診のバリウム検査で「粘膜下腫瘍」の疑いを指摘され
当院にも多くの患者さんが 胃カメラで精査を希望され受診されます。

 

そこで 今回のテーマは「粘膜下腫瘍」としました。
粘膜下腫瘍のテーマはとても幅広いため まずは今回は教科書的に概論を掲載します。

Q 粘膜下腫瘍って、なに?

その名の通り、粘膜の下(深く)にできた腫瘍のことです。表面は正常の粘膜で覆われた粘膜の下にできた腫瘍とも言えます。
(一方、通常の癌やポリープは、粘膜の表面から発生します。)

粘膜下腫瘍の正体は、GIST(ジスト)や平滑筋腫、脂肪腫、リンパ腫、血管腫、神経内分泌腫瘍、転移性腫瘍、異所性膵など、多くの種類があります。
(GISTは、萩原健一さんの死因としてニュースになりましたね。
また GISTのページを作るようにします)

 

Q 粘膜下腫瘍ができる原因は?

各種腫瘍に様々な遺伝子の変異が起こり発生することが分かっています(一部、特定原因が不明なものもある)が、なぜそのような遺伝子変異が起こるかは分かっていません。

 

Q 粘膜下腫瘍って、どうやって診断するの?

通常の内視鏡検査では、●どこに病変があるか ●大きさや個数 ●色 ●硬さ などから診断を行います。しかし通常の生検(細胞をつまむ)検査では、表面の正常粘膜しかつまめないことも多く診断を確定するのは困難です。

診断を確定させるためには、超音波内視鏡(EUS)と呼ばれる特殊な内視鏡を使って観察したり、吸引針を用いて組織に針を刺して組織を一部吸引回収する方法(EUS-FNA)があります。

そのほかにも CTやMRIなどの画像検査も診断をつける補助になります。

 

Q 粘膜下腫瘍の症状はありますか?

症状はほとんどなく、検診のバリウム検査で指摘されることがほとんどです。

 

Q 粘膜下腫瘍は治療は必要なの?

粘膜下腫瘍には様々な種類があるため、治療方法はその種類によって異なります。また術前に診断が難しく、手術をしてから診断がつくこともあります。

がん診療ガイドライン(日本癌治療学会)より
http://jsco-cpg.jp/item/03/algo.html#gist_algo_1

 

粘膜下腫瘍は幅広いテーマで いろいろな病気が含まれます。
また診断そのものも難しく、治療方法も病名や進行の程度などで大きくことなります。
個人個人によって方針が異なるため 慌てずに専門の先生に相談してみましょう。

 

【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】
大阪市中央区 JR森ノ宮駅直結 内視鏡(胃カメラ、大腸カメラ)専門のクリニックです。
鎮静剤を使った楽な胃カメラ、無痛大腸内視鏡を行っています。

https://morinomiya-naishikyo.com/

 


血液検査で調べるピロリ菌検査の弱点

ピロリ菌という名前は聞いたことがあるでしょうか?

子供の時(小学生になる前)に口から入り慢性胃炎を起こし、大人になって潰瘍や胃がんを引き起こす悪い細菌です。

【ピロリ菌全般について】↓↓↓まで

https://morinomiya-naishikyo.com/treat/gastrointestinal.html

 

そのピロリ菌に感染しているか調べる方法として、人間ドックを中心に血液検査(抗ピロリ抗体)で調べられることがあります。血液検査で出来るので、通常の採血の時に一緒に調べることができるのですが、いくつか弱点があります。

 

●そもそもピロリ抗体とは何でしょうか?

ピロリ菌に感染すると、体内にはピロリ菌感染を認識して免疫機能が働き「抗体」というものができます。注意が必要なのは、抗体とは免疫物質のことで、“ピロリ菌そのものではない”ということです。

また抗体検査では、抗体が有るか無いかを調べる「定性」検査と、抗体の量(抗体価)を調べる「定量」検査があります。

 

弱点①:除菌治療後の人は使えない。

除菌治療を行いピロリ菌が消えたひとでも、抗体は体に残ります。

ですので、血液検査で抗体を調べると(+)陽性となってしまいます。除菌治療した人は、抗体検査では調べずに、尿素呼気試験など別の方法で調べましょう。(と言っても、大人になってからの再感染はほとんどないのですが…)

 

弱点②:除菌治療が成功したかの効果判定には使いにくい。

除菌治療(1週間の抗生剤内服)が終わり、除菌できたかを調べる必要があります。

その際 抗体で調べることも出来るのですが、除菌後に抗体値が下がるには半年以上かかり、また除菌前と抗体価を比較して調べることが必要です。(抗体があるかだけの定性検査だと、上記の通り(+)陽性となってしまいます)

 

弱点③:陰性でも ピロリ菌に感染している可能性がある。

これまで抗体値を10 U/ml未満が「陰性」と診断されてきました。

しかし検査の精度が上がるにつれて 10U/ml未満の方でも感染していることがわかってきました。

現在は3U/mlまで測定できるようになっているのですが、その間の3~10U/mlの方(陰性高値と言われます)で実は現在も感染している人が10%程度いることがわかっています。

 

ピロリ菌の検査方法はいろいろとあるのですが、どれも一つで完璧な検査はなく、長所と短所があります。症例に応じた使い分けが必要になってきますので、専門医の先生とよく相談しながら検査していくことが大切です。

 

【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】
鎮静剤を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸カメラをしている内視鏡専門クリニックです。(院長はピロリ学会認定医)
JR森ノ宮駅直結にあるクリニック、大阪市内で京橋、玉造からもアクセス良好です。
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