森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。
今回のテーマは「黒色便」
黒色便とは 字のごとく、「黒色の便」のこと。
性状がコールタールみたいにネットリしていることもあり「タール便」ともいわれます。
通常 便の色は、黄色から茶色になります。
では なぜ色が黒くなるのでしょうか?
そして 黒い便が出た場合は どうしたらいいのでしょうか?
Q なぜ黒くなるのか?
一番考えられるのは「出血」です。
血液の色は「赤色」ですよね。しかし、それが胃酸の影響を受けると、血液中の鉄分が変性して黒色になります。(例えると、「鉄分がさびた」ような状態です)
胃、十二指腸潰瘍、胃がん、食道がんなどで出血したときに、この黒色便が時々見られます。
他に考えれられるのは、「食べ物」や「腸内細菌」の影響です。
食べ物で言うと、イカ墨のような真っ黒い食べ物を食べたときに、たまに認めます。
腸内細菌で言うと、悪玉菌が増えた場合に茶色が濃くなったり、緑色の便になることがあり、
それが黒く見えることがあります。便秘や下痢の方でときどき訴えがあります。
他には 貧血で「鉄剤」を飲んでいる場合にも 黒色便を認めます。
さきほど書いたように、鉄分が酸化するからですよね。
Q 黒色便が出たらどうしたらいいのか?
まずは、消化器内科の専門の先生に相談しましょう。
胃カメラを受けて、胃がんや潰瘍がないかを確認する必要があります。
また胃がんや潰瘍の原因には ピロリ菌が関与していることが多く 合わせて検査しておいたほうがいいでしょう。胃潰瘍の原因には、鎮痛剤(ロキソニンなど)が原因となることもあり、どんなお薬を飲んでいるかも必ず伝える必要があります。
ピロリ菌ついてはコチラ
また出血が続けば 貧血になっている可能性もあります。(血液検査で分かります)
専門の先生の診察、検査を受けて 診断がつけば その診断に基づいて最適の治療を行っていきましょう。
【森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック】
鎮静剤を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸カメラをしている内視鏡専門クリニックです。JR森ノ宮駅直結にあるクリニック、大阪市内で京橋、玉造からもアクセス良好です。
胃カメラや大腸カメラでお困り、お悩みの方はご気軽に相談ください。
ホームページはコチラ