太るメカニズム

4月21日に耳原総合病院webメディカルカンファレンス 「太るメカニズムを知る~癌/循環器病/肥満 治療および予防のための臨床栄養学への招待~」(耳原総合病院 肝胆膵外科部長 吉川健治先生 )を聴講しました。

主旨は「太る原因は慢性的高インスリン血症である」ということでした。インスリンはもちろん、血糖を下げるホルモンですが、脂肪・タンパク合成作用もあり、多すぎれば肥満の原因になります。

インスリンを上げないようにするには食物繊維を多くとることが必要で、2017年のニュージーランドの研究では、カロリー制限をしなくても加工されていない植物性食品をとるよう指導することで体重減少し、リバウンドもしなかったという結果が紹介されました。

また食物繊維はがんの発症、再発を抑制効果も報告されており、大腸癌・乳がん・前立腺癌・卵巣がんの治療後に食物繊維を多く摂ると再発が2,3割低下した、というデータもあるそうです。

食物繊維恐るべし!

 






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