最近は時々、和歌山の九度山町に撮影に訪れています。

この町の慈尊院というお寺に隣接して紀州髙野紙伝承体験資料館「紙遊苑」という施設があり、初めて紙漉きをしてみました。

弘法大師空海はがこの地に手漉き和紙の技術を伝えたそうですが、紀州高野紙(古沢紙)と呼ばれ、西洋紙が使われるようになるまで盛んに生産されたそうです。

西洋紙と違って木の繊維の絡みだけで維持されているため丈夫で長持ち(千年持つという説明でした!)するらしいです。

楮(こうぞ)という木の皮を剝いで線維成分を抽出し、トロミ成分を加えてドロドロにし、専用の木枠に入れて漉く、という作業ですが、全行程はすごく手間が掛かります。今回は体験コースだったので漉く工程だけで、全体の50分の1位ですよと担当の方に言われました。

出来上がったのを乾燥後、郵送してもらいました。なにしろ初めてなので紙というより画用紙のような厚みになっていましたが、さてここに何を書こうか思案中です。

楮の木です。

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線維がトロミ状になった状態。これを専用の木枠ですくい上げます。

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水を切る。

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板に貼って乾燥させます。

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届いた紙。

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