日別アーカイブ: 2022年3月28日

大腸憩室について

YouTube「大腸憩室について」

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。

今回のテーマは「大腸憩室」

【大腸憩室とは】
大腸の腸管内圧が高くなり、粘膜の一部が凹んだ状態のこと
憩室に便がたまり細菌感染を起こすのが「憩室炎」 憩室の奥から出血するのが「憩室出血」と言われる。
加齢に伴い、憩室は増加を認める。

憩室の出来る部位は、若い人には上行結腸が多く、高齢者にはS状結腸にできやすい。S状結腸にできた憩室は、炎症を起こしやすく、重篤化しやすい。

大腸憩室2034

 

 

 

 

 

 

【原因】 

先天的なものと 後天的なものがあるが、後天的な要因が大きいとされる。後天的な要因としては、食物繊維不測による便秘、動物性たんぱくや脂肪摂取によるガスの増加と考えられている。

【頻度】
40歳までで10% 50代で30% 70代で50%と 加齢に伴い憩室は増加を認める。

 

 

【症状】
大腸憩室だけでは無症状
憩室炎になると、腹痛(持続性)や発熱といった症状がでる。下痢や、嘔吐を伴うことがある。
憩室出血では、痛みを伴わず、突然大量の下血(動脈性の出血)と認める

 

【診断】 
大腸憩室があるかどうかは、大腸内視鏡検査や注腸造影検査で診断がつく。
憩室炎を疑う場合は、血液検査(白血球やCRPといった炎症を表す数値が高値かどうか)や 腹部エコーやCT検査で炎症の有無、部位、膿瘍、穿孔を伴うかを診断する

※憩室炎がある場合は、通常大腸カメラは行わない。大腸カメラ検査自体で腸管圧を上げるため憩室炎が増悪するリスクがある。憩室炎の治療後に、診断目的で大腸検査を行うことがあります。

 

【治療】
大腸憩室だけであれば 経過観察で無治療
憩室炎があった場合、炎症が軽ければ抗生剤の内服や食事制限、炎症が強ければ入院して絶食点滴とし、抗生剤の点滴を行う。
強い炎症を繰り返したり、腸穿孔(穴があく)があれば外科手術となる。
膿瘍(膿が溜まる)があれば、経皮的ドレナージ(排膿)術を行う。

憩室出血があった場合、絶食にて腸管安静をはかる。出血量が多い時は大腸カメラで止血術を試みる。出血が止まらない場合はカテーテル治療や外科手術を行うことがある。

 

【予防】 

食事は食物繊維を積極的に摂り、動物性たんぱくや脂肪を控えること
便秘には注意が必要

 

[森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック]

鎮静剤を使った楽な胃カメラ、鎮痛剤を使った痛くない大腸カメラをしている内視鏡専門クリニックです。2016年に開業し、年間約4000件の内視鏡検査を行っています。

JR森ノ宮駅直結、地下鉄森ノ宮駅から徒歩3分 ビエラ森ノ宮3Fにあり、

大阪市内で京橋、玉造、谷町4丁目、本町、東大阪からもアクセス良好です。

胃カメラや大腸カメラでお困りお悩みの方、

初めての検査で不安な方や、他の病院でしんどかった方は、お気軽にご相談ください。

 

《24時間ネット予約可能》胃カメラ・大腸カメラはこちら

◇ホームページ◇

◇YouTubeチャンネル◇

◇FaceBookページ◇

◇Instagram◇

友だち追加

《分院》大阪本町胃腸内視鏡クリニック 

  2022年10月3日開院

◇大阪本町胃腸内視鏡クリニックホームページ◇

◇24時間ネット予約可能◇内視鏡検査・診察すべて完全予約制 

[善玉菌サプリCoColon]

◇ご購入はこちら◇

FF486F66-C3A9-4343-8EC3-74E98928E11F