大腸ポリープについて 内視鏡専門医が解説

森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック 院長の藤田です。

今回のテーマは「大腸ポリープ」

 

【大腸ポリープとは】

大腸の粘膜が盛り上がって、腸管内に飛び出たもの全体を差します。(形態学)

良性のポリープもあれば、悪性つまり大腸がんも含まれます。

【大腸がんとの違い】 

大腸がんは、病理組織検査で癌細胞と診断されたものを差します。(病理学的)

 

【なぜポリープが出来るのか】

大腸ポリープが出来る原因は不明です。遺伝が5%程度関与していると考えられていますが、ほとんどが後天的な原因だと考えられています。

大腸がんの後天的な原因として食生活などの生活習慣が関係していると考えられています。

特に肉などの動物性脂肪の摂りすぎ、加工肉の摂りすぎは大腸がんのリスクを高めます。

また食物繊維不足も大腸ポリープや大腸がんを増加すると考えられています。

 

【ポリープから癌への変化】 

大腸ポリープは、組織によって腫瘍性ポリープと、非腫瘍性ポリープに分けられます。

腫瘍性は癌になる可能性または既にがんになっている可能性があります。

非腫瘍性は癌になる可能性がほとんどないポリープです。

(すべての癌が腫瘍性ポリープから起こるというわけではなく、正常の粘膜から突然がん細胞が起こる事もあります。De novo癌と言われます)

 

腫瘍性ポリープの中でも「腺腫」といわれるものは、大腸がん(腺がん)へと変化することがあります。腺腫が大きくなるにつれて、癌になっている可能性が高くなります。

(5mm未満:0.4-0.5% 5-10mm 3% 11-20mm 10-20% 20mm 30%)

 

大腸ポリープの中でも、過形成ポリープ、若年性ポリープ、炎症性ポリープ、過誤腫性ポリープと言われるものは、癌に進展しにくい良性ポリープです。

 

【症状】

大腸ポリープだけでは特に症状はありません。

大腸ポリープから出血した場合は、便潜血検査で陽性となったり、血便を認めることがあります。

 

【大腸ポリープの治療】

大腸ポリープの治療としては①経過観察 ②内視鏡的切除 ③外科治療があります。

①    ポリープの大きさが小さい(5㎜未満)場合や、がんになりにくい良性ポリープであれば経過観察をされることがあります。

②    ポリープの大きさがある程度(5mm以上)の場合や、癌になりやすい良性ポリープであれば内視鏡的に切除します。

10㎜未満であれば検査をしている時に切除することがありますが、ポリープが20㎜を超えてくると癌の可能性が高く内視鏡治療後1週間程度入院が必要となる事があります。(がん細胞が粘膜表面にある場合は、粘膜を剥離することで内視鏡的に治療することができます)

③    すでに大腸がんになっており、粘膜の下まで広がっている場合は外科治療が必要になります。

 

[森ノ宮胃腸内視鏡ふじたクリニック]

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